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>>20時間以上

CAPCOM期待の新規和ゲー『祇(くにつがみ)』レビュー

4.5
祇:Path of the Goddessレビュー
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本作のウリは戦闘。主人公の剣舞による「アクション」と仲間の采配を行う「タワーディフェンス」が組み合わさっている。ゲームジャンルは自称「神楽戦略活劇」。ディレクターは筆者が密かに目を付けている川田脩壱氏で2024年イチオシタイトルとなっています

・川田氏は2019年『深世海 Into the Depths』を手掛けている。CSはSwitchのみ対応

ドグマ2に続き夢中で遊んだCAPCOM作品、3,000円代とお安いので興味がでたらお手に取って欲しい。60時間かけて2周し真エンドを見てのレビューとなります!

♦クリア済みの方向け考察記事は以下

『祇:Path of the Goddess』レビュー

2024年はCAPCOMの当たり年で、ドグマ2も本作も夢中で遊んでいました。本作が誰にでもお勧めなのかと言われれば「アクション好きなら・YES」。気に入ったところと不満点を書いていきます。気になったら体験版もあるので遊んでみてね!

遊ばないとわからないですが、ゲーム内音楽(特にボス戦&大神コラボ曲)が素晴らしい。音楽を重視しているなら絶対気に入るはずだ

【価格について】
2ヶ月ほど前「東京サイコデミック」が5,940円で発売された(リンク先はレビュー記事)のと比べてしまう。会社も作品内容も異なるけど…それより千円も安いなんて!素晴らしい企業努力>>年末さらに千円値下げした。ドグマ2以降値上げするって言ってたのに。安すぎます

♦神楽戦略活劇とは…クリアしても説明できません!

鳥居と巫女
和の雰囲気に惹きこまれる

【あらすじ】

これは新たな「神」の物語
穢れに覆われてしまった山村を舞台に 昼には村の浄化と迎撃の準備に知恵を絞り、闇と共にやってくる百畏夜行を鎮め、巫女を護りぬく。全ての村の復興にあたり戦力を増強し、面を奪い返し、穢された山&社を取りもどそう

公式サイトリンク

多くを語らぬストーリーなれど戦闘&探索が楽しく気づけば2周していました。個人的に巫女をセクシー路線で売らない姿勢にも好感度爆上がり。じつは紹介動画を見てもそれほど惹かれなかったのですが遊んでみたらストーリーが気になってとまらず2周目を駆け抜けていた←真エンドの条件

【仲間は個性があるような、ないような…】
ともに戦う仲間の設定が凝っている。自分に似た人物を見つけると愛着がわきます、私は三度の飯より睡眠を愛する「又ベヱ」がお気に入り(笑)UIも和に拘って作られていて素敵です

♦亀マークは男性で女性は鶴

住人の説明
怠惰な男、またべえ。共感するなぁ

人物説明は文字が小さい。昔なら文句を言っているところだが…今作からモニターで遊んでいるのでノープロブレム!

【食にこだわりすぎなCAPCOM】
また実写で食べ物だしてきた!ドグマ2の肉に続いて…と思いきや実写ではありませんでした。京の老舗和菓子店「京菓匠 鶴屋吉信」とコラボし3Dスキャンしたものだそう

京都から大阪本社まで崩さぬよう慎重に運んだとか。全部美味しそう~和菓子の解説も詳しすぎて大変勉強になりました。そっちの説明文字も小さいのでここでは載せません。TVで遊ぶのはきついと思います

♦和菓子は巫女の嗜好品

おいしそうな羊羹
触感まで伝わってくる

【昼間の行動】
昼間は巫女を神社まで移動させつつ以下も行っていく。夜は必ず戦闘になるので巫女は待機
仲間となる村人を助け戦力に
装備品入手のためフィールドのギミック解除
壊れた仕掛けの修復で夜の戦闘を有利に
夜に備えフィールドに罠の設置
穢れた動物救助で回復薬ゲット
とやることは多く「時間制限」も加わって…とにかく忙しい

♦夜村の穢れを祓う際は別途ミッションが与えられる。その後は村の復興イベントまで盛りだくさん

解放ミッション
3つのミッションが未消化
村内のミッション
復興完了

【不思議な力をもつ「結晶」】
巫女は日中しか移動できない。敷かれた専用の「霊道」は主人公が祓い清めねばならず、そのとき「結晶」を消費する。フィールドで結晶を集めつつ巫女を移動。結晶は入手手段が限られているが…戦闘でも稼げるし、復興後は村々が巫女に献上してくれる

各ステージには「ミッション」が設けられ条件を満たした場合、有用な装備品やアイテムが貰える。前述の結晶は霊道を清めるほか仲間の職業割り当てでも消費。所持上限があるためやりくりに悩むがそれも楽しかった

♦画面真ん中「霊道」を歩く巫女。主人公は穢れて動けない村人をみやる

霊道と巫女
巫女は舞いながらすすむ。すぐに移動は出来ないため「夜」有利に戦える場所を決め準備する

穢れを払えば村人は仲間に。奥にある穢れた鳥居まで巫女を護り導くのが主人公のつとめ

【戦闘】
村人に職を割り振り自由に配置。その後は個別に戦ってくれるのだがいざという時は「全員突撃!」や「全員防衛!」の号令がだせます。主人公は自由、巫女を守りつつ襲い来る敵を倒していく

戦闘中も仲間に回復アイテムを使ったり、ジョブや配置変更も可能。村人は一般人ですが「面」の力で特殊なパワーを備えていてとっても心強い

♦村人を使いこなし夜明けまで耐える

村人操作画面

穢れた村を浄化=巫女を鳥居まで導いて村人全員で浄化「ウッ!ハッ!」+謎の踊りが各ステージの終わりにあって癖になる…遊んでいない時も脳内再生されるほどの中毒症状に悩まされた

♦とくにこれ!『大神』アレンジVerの神BGM

ステージ攻略中は刻一刻と状況が変化。クリアが遅くなってもペナルティはない、マルチタスクが苦手な人でも時間をかけてじっくり遊べるつくりです

【戦闘難易度】
アクション好きも楽しめるよう中盤~弓の使用や「パリィ」「ガードカウンター」「致命(っぽいの)」が使えます。仲間には巫女を守らせ主人公で無双するのも夢じゃない…プレイヤーの腕しだい

村人の職は近接~遠距離用に回復・シーフ・相撲取りに陰陽師と多彩。強化すればどの職も強い、それでもボスによっては向き不向きの「職」があり状況次第で転職させていく。自分だけの攻略法を見つけるのが楽しかった

世間ではタワーディフェンスと言われていますがあくまで初心者向けのつくり。そこまで難しくはないので難易度変更がないからと迷っている方は安心して欲しいです

♦「弾き」のタイミングを延長するアクセもある

主人公のスキル

【2周目真エンドを目指す方へ】
周回前提のつくりになっているので少し説明。敵は多少強くなっている(後半出現してきた強敵が序盤から出現するようになるなど)それでもだいぶ余裕はある。結晶を節約するために消費数の少ない職業+主人公のみで序盤のボスは倒せます

引継ぎ要素:ジョブ強化や所持アイテムは全て引き継ぐ。引き継がれないのは村人の救助のみで再救助が必要

ただ、ミッションで得られる強めの装備品は1周目ですべてを取っておくことをすすめる

♦ビジュアル最高!もっとこういう「和」のゲームが欲しい

月下の絵巻

以下で不満点をまとめています

微妙に感じたのは「戦闘」まわりが多い

戦闘面での不満が多い。それでも楽しかったので続編は改善してくれると嬉しい

不満点詳細
❶ロード時間 / ロードポイント発生箇所が多いのであまり長くないロード時間もウザく感じてしまう
❷職の引継ぎジョブ編成登録が欲しい。毎回戦闘前に設定するの面倒
❸強化が一気に行えないアップデートで改善されました
❹主人公中心の戦闘ロックオンが外れやすい。村人の配置も不便
❺一部のUIに不満一覧性がなく不便

戦闘はもう少し難しくてもいいかな…序盤の百足女以降は苦戦するボスがおらず物足りなかった。重箱の隅をつつくと…某国式のお辞儀ポーズや移動仕草が気になって。舞のほうは中国の方が関わっているとインタビュー記事にあったので問題ないのだけど

♦エンディングにあのポーズは「ガビーン」てなったニャ(実際みてほしい)

絶望する猫
にゃんだってーーー

以下不満点の詳細

❶ロード時間&ロードポイント

≪拠点間の移動時に発生≫
シームレスに慣れていると気になる、そうでなければ気にならない程度。中盤以降は戦闘後に各村の天幕をまわって巫女に献上された結晶という「転職」に必要なアイテムを回収する必要が出てくる。村に出入りするたび「ロード」が発生してウザさを感じてしまう

本作はプレステ4とXboxOneに対応している。ロードは仕方がないのかもしれない

≪ロードポイントがわかりにくい問題≫
こっちはセーブデータをロードする時の話です。手動セーブポイントとオートセーブポイントで画面が分かれている、のだが理解せず遊んでいる人は一定数いそうなのよね

昼夜でオートセーブが入り、途中で死んだときは直前の昼や夜からやり直せる(初日からやり直す必要がない)。敵がちょっと強くて倒せないなって時に仲間の職を見直すことでクリアできることも。ただし鍔や魔像(技やアクセサリー)&各職業のレベル変更はできない不便さもある

♦︎わかりにくいのはUIが見にくいせいで起こっているのでは…

❷職が引き継がれない

【周回】
村ごとでいいので仲間の職業(ジョブ)編成パターンをいくつか保存できるとよかった。村人の多い地域は特に面倒…「前周と同じにする」なんてボタンが設置されてても良かったな

【ストーリー後半】
本作は頂上のお社が襲われたから~各村人を回収しつつ下山して終わり、ではなく力を蓄えた一行が穢れを払いに戻るため山頂までふたたび登るのに各村人を活用していく必要がある。その時再度「ジョブ」を割り当てるの手間すぎ。前半と同じでいいから~毎回思ってました

システム的にジョブ割り当て時の結晶を再消費させたいのだろうけど。そんなことプレイヤーは知ったこっちゃないのだ

❸職の強化が一度にできない【アプデ対応済み】

24年10月のアップデートで対応済み。一気に強化出来るようになりました。以下はアップデート前の文句です

♦強化は6段階にわかれる。素材はあるのに…

一気に強化不可

村解放戦とボス戦では同じ村人でも職を変えたいことはある。例えばマップのアイテムを探す職はボス戦では不要です。一度強化した職も強化アイテム使用前の状態に変更可能(巻き戻し機能)で柔軟なゲームなんだけどなあ

❹宗を中心とした戦闘

・ロックオンが外れやすい
・村人の配置に制限が出る
これらは宗を中心にプログラムされているから。弓解放で解禁されるロックオン機能は敵と主人公の距離によって外れるのだが、距離が短いので延長してほしい

村人の配置は宗を中心に一定の距離内に置けるが「ある程度の制限」があり思うような配置ができないことが多い。このゲーム性で仲間を自由に配置できない理由がわからない。俯瞰視点で配置させてほしい

❺一部のUIに不満

蛇腹(じゃばら)状の「目録」は一覧性がなく不便。最大5つ装備できる「魔像」は収集数が多く何を持っているのか覚えていない事も。とにかく使いづらかった

横にスライドさせながら、ひとつずつ確認していく作業は時間の無駄です。種類ごとカテゴリジャンプができるようにはなりましたが、そういう問題でもないのよね。使いにくく残念

♦見た目は良いだけに勿体ない

魔像の装備画面

この後はフォトモードの使い心地とゲームの概要を軽く紹介して終わります

フォトモードの使用感

グラフィックは「癖」がある

♦以下は「浮世絵」フィルター仕様

猫の迎え

体験版でも弄れるので遊んでみて欲しい
・フィルターは11種
・ボケ可
・ポーズ変更やモブ消しあり
・縦撮影も可。ロゴは向き変更不可

♦フィルター機能でホラー調にも撮れます

ホラー調の撮影
村人の穢れ繭。デザインが良い~

最近遊んだフォトモードに比べ可動範囲はかなり広い<<「PlagueTale レクイエム」よりは狭い

近寄りすぎるとモノが消える。人物の目玉や歯並びが透けて見えることはありません

動画は打ち上げキラキラ花火とカッコいい宗を撮影しようとポーズを変えた瞬間、花火だけが時間経過し無くなった悲しみのシーン。急に時間経過させるのはやめてほしい…その瞬間が撮りたかったんだ

『祇:Path of the Goddess』概要

本作はゲームパスのデイワンタイトルで発売日に遊ばせていただきました。ありがとうXBOXGamePass

2024年7/19発売
自社開発エンジン「RE ENGINE」使用。製作期間は4年弱!建物はジオラマをつくってCG加工…ともの凄い手間をかけているので興味があれば動画をどうぞ

新規のゲームにこれだけの時間&予算が組めるのもさすがCAPCOMさん。人形浄瑠璃もつくっていて、和の文化を大切にしてくれてありがとうございます。これからもついていきます

若手クリエイターが楽しみながら作っているのいいですよね。1年後には無料のDLCまで用意してくれてありがたいです…続編お待ちしております

♦「祇」記事一覧

祇くにつがみ:Path of the Goddess

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