ストーリーに関するネタバレは基本なし
⇒前半ネタバレなし。後半はクリア済みの方向けにネタバレ有の感想を書いています>>目次参照
龍が如く8・FF7リバースと大作続きの昨今「箸休め」的な作品として楽しめた

トロコン+クリアまで10~15時間ほど。発売直後Steamで低評価を受け話題になっていましたね。プレステ5で操作した私には今後の成長が楽しみなゲーム体験となりました。微妙に感じた部分を許容できる方は遊んでみて
≪著作権≫ゲームの動画像は全て以下に帰属します
©GRAVITY GAME ARISE Co., Ltd.
東京サイコデミック・概要
『ジュヴナイル伝奇』=少年少女が主人公の学園ものを開拓した今井秋芳さんがディレクター兼シナリオ担当>>物語性の強い「東京魔人學園伝奇」シリーズや「九龍妖魔學園記(2004)」で有名
●2024年5/30発売
⇒日本先行発売。後日グローバル展開⇒英・韓・繁体・簡体字に対応予定
●体験版あり>>1章序盤まで
●ゲーム配信制限
⇒当面第4章まで!以降は24/8月~解禁予定
●CERO:D(17歳以上対象)
対応機種: Switch & PlayStation4+5 & Steam
clear時間 | 10時間ほど |
Photoモード | なし |
メタスコア PC-PS5 | – |
game難易度 / プラチナ🏆取得 | / 比較的簡単 |
推理にどのくらい時間がかかるかで個人のクリア時間は異なる。じっくり取りかかる人は10時間を目安にどうぞ
あらすじ
新型感染症による首都封鎖から3年ーーー20万人もの犠牲者を出し終息した。そんな折、東京では不可解な事件が多発。探偵見習いの「主人公」と紅葉巴杏は仲間の力を借り事件の調査に乗り出す
登場人物は上の動画のとおり。ゲーム内では強固な協力関係がつくられた状態ではじまる
拠点となる岩井探偵事務所。所長は刑務所にいるため素性のよく分からない主人公と探偵助手アキバが中心となって事件解決に取り組む
仲間はオンライン上で補佐してくれ、事務所から動かず解決する「安楽椅子探偵」のようなストーリー。科学的に解決していくも否定できない「異能力」の存在が浮かぶ
- Qこちらは新規IPですよね?
- A
そう思われても仕方ないですが正確には違います。ベースはソシャゲにあった「貞子M」でその続編という扱い。詳しくは感想の方で語ります
多少のネタバレにはなってしまいますが、後述する「貞子M」を一読してからのPlayをお勧めします
ゲームの感想

割高感はあるも今までにない面白さを感じた作品でした。実写と2Dキャラの融合に不安を抱くも違和感なくクリア
なぜ割高に感じたか?
>>ストーリー短め+アニメーションの動きがほぼないから(口もあまり動かないがボイス付き)
おススメゲームではありますが、セールで安くなってから買う方が満足度高いでしょう
⇒4,500円(初回特典なしで)くらいで発売日に買えていたら周りの評価も変わっていたと思う

コロナ後の現実に合わせた宣伝動画+若手アーティスト+演技力ある声優に予算の大半を使ってしまい、他が割をくったような気がしてなりません。外部露出以外のゲーム性&操作性にもっと力を入れて欲しかった
●毎章おしゃれなオープニング&エンディングが流れる>>エンディングにあったCOCO.「Yell」が初回特典でついてきてました!何度も聞きたくなる曲だったので嬉しい。最近はDL出来るシリアルナンバー同梱が多いのに東京サイコは現物のCDで感激(ちょろい)
●ミステリー好きには大体の仕掛けがわかってしまい物足りないこともあると思う。じつは本作謎解きミステリーゲームではなく「リアル科学捜査シミュレーションゲーム」。そこをはき違えないようにすると思っていたものと違う…とならずに済むかと
私は「流行り神」が好きでこの作品もオカルト&科学ルートそれぞれ用意されているのかと思っていました。オカルトルートで推理に導くと諸々のトロフィーが取得できません。ネタバレになるのでここでは多くを語りませんが…科学捜査もストーリーも楽しかったので続編待ってます
↓トロフィー攻略を書く程度にはハマっていました↓
微妙だった部分
・自由度の低さ
・シナリオに難あり
・テキスト早送りなし>>アプデ改善
・オートセーブなし>>アプデ改善
・値段の割にボリュームが少ない
・お出かけ要素に気付きにくい
UI / UXが酷い

●ゲーム内PCや動画&音声再生機を直感で操作できない。ビデオテープを選びたい場合はわざわざ隣の画像解析画面からPC画面に移動しなければならなかった
私が操作していたのはPS5なのでSteam勢よりはましだったようです。それでもストレスのたまる体験を強いられた>>2周目は慣れて多少の不便には動じず
アップデートで改善されたようです。その後遊んでいないので使用感は書けません
自由度の低さ
●何をするにも相棒に強制的な選択をせまられイライラ
「あれはどうだろう?」「こういう考え方も出来るよな」というプレイヤーの考えは通じません。結論も誘導されているようでアキバを好きになれないと彼女にヘイトがいってしまうでしょう
シナリオに難あり
●「難」というのは「難しい」ではなく難色の方
既存メンバーの紹介はなく知っている体で進むストーリーに困惑。途中で個別紹介がくるのかな?「最後までなにもなく。さらに困惑」で終わりました。なんだこれ
実は前作が存在するんですがアナウンスが一切なかったんですよ・HPにも公式事前紹介動画にも。私が知ったのは大手ゲーム紹介サイトで対談特集していたから
あえて存在を隠していた、と言われてもしょうがないやり口。サ終しているから?そう前作はソシャゲ>>今井秋芳さんが脚本 / 演出されています
大人の事情で情報発信しなかったのかもしれません。それでもこのやり方は反感をかう。仲間との出会いは前作でやっているので説明なしはサ終で二度と遊べないプレイヤーには「そんなお前らの事情しらんがな」でしょう
前作は超有名人?の「貞子」とコラボしていた。これが角川の版権に絡んで面倒なんじゃないか。だから情報を伏せていたのでは?と想像できないこともない。今作では「貞子」要素だけ取り除かれ過去が少し語られる程度
過去は「東京サイコ」の人気が出たら続編やDLCで新しく設定しなおす可能性高いと思っています。うまくまとめられるといいな
貞子Mの内容に興味があったら以下もどうぞ
値段の割にボリューム不足
●ボリュームを増やすだけのお使いゲーをやらされるよりはマシ。それでもあと数話は増やして過去の件を取り扱ってくれていたら…2章は1章よりボリューム少ないのよね
個人的に3,000円台ならばおススメ


お出かけ要素に気付きにくい


●主人公のことを知れる唯一のイベントを見逃しやすい
各メンバーの素顔がしれる外出イベントが用意されています。問題はそのタイミングがわかりにくいこと。アキバが「息抜きに行く?」とか声かけてくれればいいのに
仲間と直接会って行う会話は選択肢により変わる。セーブして色々なパターンを聞いてみて欲しい。貞子の話は出てこないが過去の話もあるよ
科学調査について
地味な作業が多い本作
試しに以下の動画をみて欲しい。PCで証拠品を選択し音声解析を行う場面だ
2周目なのでサクサクこなしているが、初回は「捜査」ではなく「操作」でつまずくことになる
これを「めんどくせーー」と思う人は買わない方がいい
画像解析では「捜索対象の人物」の画像データを読み込ませ
防犯カメラのデータから探したり
>>ビデオテープを巻き戻すと「ギュルギュル」音がなって再現細かい


資料を精査する時は「注視モード」で重要な箇所だけチェック。とても便利な機能
赤く強調される箇所ではアキバのアドバイスが聞ける




「カーソルをあわせるだけでいいなら簡単~資料を読み込まなくていいね」という訳ではない。それだとアプデ後の最終章で詰む可能性がある。理解して事件を解決していった方がよい
仲間が集めたデータから証拠探しの作業が多く。映像をみたり音声を聞いて不審な部分を探して…こういう遊びが好きじゃない方には向かないゲームです
以上で本作の紹介は終わり。少しでも参考になれば幸いです
以下3つ
・アップデート情報
・企業紹介
・クリア済みの方向けにネタバレ有のレビュー&考察
アップデート情報
24/7月・PlayStation版&Switch版ともに対応完了
Steam版はそれ以前にアップデート済み。ようやくコンシューマーの番がきました。どこまで使いやすくなっているのかは分かりませんがひとまず嬉しい
■UI/UXの修正
https://tokyo-psychodemic.com
・動画再生の倍速可能範囲を拡充
・ビデオテープやカセットテープも PCのフォルダ内から選択できるように調整
・ダークピットすべての物証を確認できるように修正
・解析画面でアクティブなモニターを示すようにアイコンを追加
・切り取った音声データラベルの視認性を向上
こういうゲーム作り慣れていないのかな?とおもってた要素改善。ほぼフルボイスの台詞にテキスト自動化はマストでしょう
■ADV中の機能の向上
https://tokyo-psychodemic.com/
・テキスト再生の自動化およびテキスト表示スピードの変更機能の実装
・テキスト機能の早送り実装
・ADV中にオプションを呼び出し可能にする対応
オートセーブ追加は嬉しいけれど何故なかったのか…
■セーブ機能の向上
https://tokyo-psychodemic.com/
・オートセーブ機能の追加
・オートセーブ枠を任意で決められる機能の追加
・ システムメニューにセーブ/ロードを追加
報告書の追加で軒並み攻略サイトが使えなくなっている。見ながら遊ぼうとしてる人はご注意
■報告書
https://tokyo-psychodemic.com/
・報告書を回答中に調査モードに戻ることができるように調整
・報告書をどの設問からでも回答、編集可能にする対応
・報告書設問内容の変更と設問数の追加
GRAVITY GAME ARISEとは?


親会社は韓国のゲームソフト会社「GRAVITY 」。同社は2000年に設立されMMORPG「ラグナロクオンライン」で急成長を遂げている
GRAVITY GAME ARISEを2019年設立⇒「新規IPの開発・運用・展開」
>>その新規IP事業の1つが今作「東京サイコデミック」。同社はこれまでソシャゲを多く出しているイメージがありますがコンシューマーにも挑戦していきたいようだ
もう1つ・グラビティを代表する新規IPに育てたい=「神箱」>>24.8/29発売予定
クラフト&パズル&バトルが組み合わさったRPG。プレイヤーは世界を修復する旅にでる
- 体験版あり
- 戦闘は倍速オート機能付き
- 隠しきれないソシャゲ臭


私はクラフトが苦手なので購入しないが好きな人はハマるはず。GRAVITY GAME ARISEはこれからの企業なので成長を見守ろう
エルデンリングの合間に体験版30分プレイ
— かに🎮🦀 (@kani3_sun) June 25, 2024
…眠くなる…
パズル🧩RPGの触れ込みで興味を惹かれるも
パズル要素少なめ⁉︎お使いイベント多くて睡眠誘発
英語でシャキーンてカッコつける演出気になる#神箱 pic.twitter.com/h6aMbh6AiO
【ネタバレ注意】感想&考察


ネタバレ注意
上では扱えなかったネチネチ案件をぶちまけます。面白いんだけどね、言いたい事はある
●そもそも主人公の存在が空気すぎる。ゲーム開始前に以下のアナウンスがあることで主人公の不可思議設定が使えなくなったのだろうか。「貞子M」の謎も解決はされていないのだが…貞子は異能力者だった⁉
この世界で起こる全ての事件は、科学的、物理的解析で立証可能であり、それらをどう捉えるかはあなた次第です。
前作ででてきた「幽霊」の存在や主人公の謎能力を説明し導いてくれそうな役割を持っていたであろう巫女・嬉野の存在理由もわからなくなってしまった
アイキャッチ見てもらえばわかるけれど、嬉野ちゃん影一番薄い。お気に入りのキャラだったのに…かわりに元公安の杵島の姉御&アキバっちコンビが肩を並べ存在感漂わせてます
主人公の恋愛感情を(そうならない選択肢もある)アキバに向かわせるのは貞子Mを知っていると違うんじゃないかとも思えるし。記憶喪失でそれどころじゃなくない?
(個人的に)前作から主人公はアキバより巫女の嬉野といるほうが自分を取り戻せる+幸せになれそうで…お前の身を案じ続け手を握ってくれたのは彼女だけだっただろ思い出せ!今作もスタッフのアキバっち推しを強く感じました。なぜ彼女を主人公にしないのか不思議です
【END後】六神英一はどうやって国外へ?
この件に触れる前に下の動画をみて欲しい
Case1の事件後・都内で謎の男たちが話し合うシーン
しわがれた声の男が誰だか分かりましたか?
直後のエンディング・クレジット=Hoarse voice man:Yasunori Matsumoto
そう、大槻泰三と同じ声優なので謎の男=副総理で確定でしょう
この時点で異能教団の存在に気が付いている。その後岩井の話で「厚生大臣の時~教団との癒着が噂されていた」らしいので以前から関係はあったようだ。もしかしたら総理の「人類感染計画」も知っていたのかも
ゲーム後半・六神英一の暗躍で自身は副総理から総理大臣に。好々爺っぷりに騙されなければ一番利益を得たあやしい人物は彼だ(岩井さんも…)
六神と大槻の二人が実は繋がっていたなら最後のシーンも「なんで子供が一人で海外逃亡できるんだ」って突っ込みをしなくても理解できる
さいごの台詞も意味深で
「山と野から来た」「そこに井戸はあるか?」「深淵に至る 井戸がある」
「山野井」と「貞子」を連想させます。これは前日譚の「貞子M」を知っていないとわかりにくい。話を繋げるつもりなのかな
実は山野井が生きていた、って次回作でいわれても驚かない。異能力関連施設がロシアだかソ連にあるということなのか?続きがとても気になります
行方不明の異能力者もいるのでその方たちの活躍も期待して
to be continued…
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