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3.プレイ日記

サイレントヒルf【ノベライズ本比較】各シーンの考察&解説

サイレントヒルfノベライズ本考察
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ノベライズ本を読み終えたので「小説の内容」と比較しつつ「6周目の解説」をおこなっていきます。今までの考察を覆すことも…あるかも。ネタバレ注意

前回3周目だったのにいきなり「6」?と思う方もいるでしょう。ライトセーバー強化のため小細工なしで全エンド回収しなおしてきました

【ざっくりノベライズ解説】
雛子の心情が説明されストーリーがわかりやすい。2周目のセリフを交えつつ真エンドに向かう…とみせかけて別展開。修と狐男ファンは後半新たな台詞が用意されているのでお楽しみに。6個目のエンディングは小説で体験!

♦ノベライズは4-5時間で読み終わるボリュームです

著:黒 史郎, その他:コナミデジタルエンタテインメント
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過去記事で解説していることはこの記事で取り扱いません。未読の場合は下記リンクから一読を勧めます

♦サイレントヒルf記事リンク♦

周囲のものを観察しながら進む6周目

神々の争いに巻き込まれることで起こる戎ヶ丘の悲劇。エンディングによっては雛子の悲劇で終わります。この記事では小説&残置物展で得られた情報も交え感想を書いていく。難易度「五里霧中」のトロコンに挑みながら

【結婚式の日づけ】
「狐の尾濡らしエンド」で拾う『雛子の日記』には「いよいよ明日だ、今日は私のお葬式。いや、死刑の日だ」とある。そのメモを拾ったのが1962年10月6日の居間なので輿入れは翌日10月7日。この日は「大安」。結納~嫁入りまで父がすすめていったんだろうな

じゃあ霧の世界で見かける日めくりカレンダーの日付はなんなんだ、と思いますよね。「10(日?)・火曜」…霧の世界は学生時代の思い出をいきる雛子の精神世界。なにか意味はありそうですが現状これだ!といえるイベントが見当たりません。固定された時刻も意味深

とはいえ推測することはできる。リアリティの面から現実のカレンダーどおりと考え数年ピックアップすると…
・1960-5/10
・1961-寿幸から求婚される年。1/10。10/10
・1962-嫁入りする年。4/10。7/10

結婚目前「1962年初夏」で時が止まっている7/10日説を勝手に提唱します。学生時代は根拠となる日付が何もないのでわかりません

プロローグ

小説は寿幸と雛子の出会いからはじまり、姉との回想シーンは後半に持ちこし

【回想「姉」との別れ】
ゲーム冒頭シーンに登場する「雛子の歳」は小説版で言及されている。これをそのまま信じていいかどうかは別の話。実際ゲームと異なることが書いてある場面もあります

あの鈴は、雛子が中学生の頃、嫁いでいく姉に贈ったものだ。

小説『サイレントヒルf』「女し生は」の章より抜粋

小説はゲームと異なり映像トリックが通用しない。読者は戎ヶ丘を走りまわる雛子が制服を着ているか知らず(表紙に描かれているだけ)、例えば『尾濡れエンド』ラストのような衝撃は味わえない。そんな中「地の文」で虚をつくだろうか…(信用できるのでは?)

❶著者が竜騎士07先生ではない
❷「サイレントヒル」という作品である以上
書いてあることすべてを鵜呑みにできない

筆者はこのひねくれたスタンスで小説を読みました。過去記事で語ったようなゲーム内矛盾もありますし。話半分に受け止め、ときどき「ホンマかいなコレ」と疑問を挟んでいます

【姉の輿入れで購入した電気洗濯機】
一層式洗濯機の普及が昭和20年(=1945年)代後半~昭和40年代。雛子の歳が現実世界=20ほどなので違和感はない

♦PC勢はクリックで画像拡大。ローラーで脱水するタイプ

雛子の家の冷蔵庫
冷蔵庫のパンフ

洗濯はとても重労働だった(特に冬場)。文明の利器=洗濯機の普及で女性が家事から解放されつつある時代ということですね

【深水家周辺】
タイトル導入シーンの映像から季節は初夏!深水家の前庭には開花前の「ヤマユリ(葉っぱや人の背丈をこえるようなサイズから)」の花壇が設けられ、田んぼには水が張られ稲が植えられている

KONAMI「サイレントヒル」公式YouTube開発スタッフメッセージより

小説には干された布団は夏蒲団と説明あり

【姉の思い出】
家前にある集落全体を眺められるスペースは真エンドで「とにかく一生懸命に」と雛子ズが意気投合していた場所。ゲーム序盤、家を出てこの場によると専用のセリフが聞ける

雛子「いつもお姉ちゃんと眺めていた景色…お姉ちゃんが恋しい

「姉」と始まり「姉」とともに終わるゲーム

姉との思いで
霧が立ち込めている

ここまでプレイしてくれば姉への依存度が高いことはわかる。ところどころ出現する潤子=自分の中の姉と対話している説を筆者は推しています。ただ一部は現実世界でやりとりがあるとも思っています(姉が生きている場合)

実家を巣立った姉鳥は雛鳥を導く役目を与えられている、が真エンドでも雛は飛び立たずにいました。残置物展をみるかぎり戎ヶ丘で人生を考える猶予は…なさそう。雛鳥ピーンチ!

【時刻は「朝」】
ストーリー後半、修の家からでると街灯がともり夕刻になっていた。ゲーム序盤はまだ明るい。小説で雛子は朝ごはんを食べる直前父と喧嘩し家をでてきたと書かれている

♦木漏れ日や光の差し込みかたはまさに「朝」!

朝の空気が心地いい
実際動かしてみると光の見せ方に感動するレベル

【お井戸様】
「残置物展」で判明した昔の信仰のなごり⇒戎ヶ丘には水龍の宿る水場(川や井戸)への強い信仰心があるらしい。町の中心地なのでこの場所が叶井塚ではないが、立札があって由緒正しそう

♦進行方向まっすぐいくと千鶴屋

井戸の説明

【気になるイベント】
❶トレジャーハント宅。女子部屋にある「雛子」風のコケシ
二階男の子の部屋から廊下にでると…男の子のふすまの方をジッと眺めてるの気になります。ゲーム内で制服着た雛子そっくりのコケシが出てくるのここと天秤上だけだと思う

❷噂話
駄菓子屋へ向かう際聞こえる集落の噂話がまたまた変化!

でもあの子岩井さん家の息子さんと付き合ってたんじゃなかったの?まぁ最後は心よりお金よねぇ

寿幸との婚約話につく尾ひれ。こういうことの積み重ねが雛子を追い詰めていく

♦戎ヶ丘の住民たちが雛子の世界でクリーチャー化

霧の敵
安らげる場所がなくなり追いつめられる

❸行方不明者・鈴谷真由美
町の掲示板に貼られるこの人物は稀血の持ち主。彼女に起こる出来事は雛子にも起こること…ただ狐男には雛子への「愛」があった。人間界のお式をあげ人の世で不自由なく生きられるよう取り計らってくれているようです

真由美ちゃんの結婚相手が誰かは今のところ不明。闇の神殿では彼女のその後が知れる

【竜騎士07先生の解説】
鈴谷真由美さん、僕の中では生きているつもり。結婚式に参列した親族の声「ようこそ、どうか安らかな日々を」は真由美さんだと思っている

❹千鶴屋襲撃!
襲いくる霧の怪物たち=狐陣営が仕掛ける白無垢「雛子」応援団。バックにいるのは稀血の雛子を一族に取り入れたい九尾さん(真エンドで判明)

浸食されていく街並みの表現が素晴らしかったのでご紹介しておきます

小説『サイレントヒルf』「常世の獄」の章より抜粋

白無垢の毒々しい「漆黒の爪」描写もありました。狐男は黒ネイルをしていたけれどあれは狐族の爪が黒いせいだったの…おしゃれでしているのではないぞ、と

❺咲子奪還作戦
ゲームでは危険な場所=千鶴屋に雛子が戻ろうとするのか謎でしたが…小説では「本当の裏切り者になるわけにはいかない」理由が書かれていた

肝試しをした中学一年の夏休み「お化けではなく暗闇が怖い。独りぼっちに感じるから。どこにも置いていかないで。裏切らないでね約束だよ」と言われ雛子は二つ返事で承知している

咲子が真っ先に倒れたのは現実世界(闇の神殿)の「雛子&寿幸」に退治(去ね)されたから。プレイヤー的には霧の町のイベントがさきに起こるのでわかりにくい。以後も向こうの世界で起こったことが霧の町に反映される

♦千鶴屋の壁広告に「天瑞」の文字

千鶴屋の壁

狐男の本拠地「天瑞」、てっきり神々の領域にしかないと思っていた。常喜家は商才がある…会社名も「天瑞」!わかりやすい

【天瑞滅ぶとき比嘉神明霊主の威光は地に堕ちる】
この言葉は『当主覚書』にあったもの。当主=常喜家と捉えています。過去行った「神々の戦い」解説でこの名はだしていません、話が複雑になって混乱するから。詳しいことは何もわからない

九尾=比嘉神明霊主の可能性はあります。善狐が西からこの地に来たのも同胞を頼って…という流れなら書物に名がでてくるのも違和感はないかな。ただ断言はできない

比嘉神明霊主…比嘉(ひが)国にもともといた「古い神」だと思われる
比嘉国…『復讐記』によると「現在の当地方」=戎ヶ丘

須佐之男命がはねた八岐大蛇の首がこの地方に飛んできて、大迷惑を被っているのが比嘉神明霊主。狐陣営と命運をともにしていそうな描写。真エンド後は天瑞が吹き飛ぶ(ダム決壊の意か?)ので狐同様ご威光はなくなったと思われる

そもそも八岐大蛇の首は本当にとんできたのか?『万事記』(戎ヶ丘の古い歴史書)には書いてあるが『日本書紀』には書かれていないので信用できない

【小説版】
・姉が梯子を掛けてくれる描写はない。元から立てかけてある
・駐在所は千鶴屋周辺から遠く、警察署は橋を渡った隣町にある

【1回目】闇の神殿・参道

常義神宮で「雛子&寿幸カップルのお式」が進行中…いわゆる現実世界

白い霧の戎ヶ丘は深水雛子のモラトリアム精神世界でリアルは闇の神殿だと筆者は考えています。神々のせいで自身とのまともな対話が出来ないまま結婚式当日を迎えた。波乱の幕開け

2周目開幕聞こえてくる「我ら一族の繁栄のため その血肉を捧げよ」声は九尾のもの。はじめ狐男が二重人格かと警戒していました(笑)

♦祭壇のある建物が赤い霧の浸食にあう+雛子の頭痛

赤い濃霧

これは狐陣営に稀血の嫁を与えたくない「つくもん」さんが邪魔をしようとしているわけです。理由は真エンドで説明したとおりで「つくもん」が狐の聖域に入りこんで何かしようと画策しているわけではありませんでした

小説では内開きなのに雛子が外に扉を押しまくっていたので開かない、とされています。ゲーム映像をみる限り「外開き」っぽいけれど…

♦狐に募る不満。なんで自分だけ「厄除け灯篭」照らしてるの?

扉を開けてもらうと狐男
こっちは普通の明かりですよ

青い炎の色は他にも狐の目の色(狐男のぞく)だったり、鳥居の周りを浮遊する「狐火」だったりしました

周囲に流れる水…三途の川を渡っているように思えてならない。向かう先は聖域=天瑞=神の地か

闇の神殿で出現する敵は「つくもん」が雛子の結婚を妨害せんと放つ刺客。絵馬エリアに出現する「カムガラ」の腕には木の枝…もとは「稲荷像に罰当たりなことしたら体内で虫の卵孵化した人々」のようにみえましたが正解は…神の骸

カムガラ=狩野英孝がいうところの「毛穴ひとつ」

【小説描写】
カムガラの腕にある木の枝っぽいものは「茨のような針金」で皮膚を貫いているらしい(怖)。拷問痕とも描写がある

【竜騎士07先生の解説】
カムガラ=神様のムクロという意味。この土地に住んでいた土着の様々な神々が、この地が現在の信仰によって侵略されたときに隷属を迫られた。隷属を拒んだ神々や精霊たちが見せしめに酷いことをされてあそこにうちやられた。彼らはその「恨み」の念で今もただよっていてその「恨み」の念を利用したい奴によってクリーチャー化して現れたって設定。ガランガランとした鈴の音を聞くと拷問する時の合図音を思い出し逃げ出す設定が開発当初あった

【筆者の解釈】
あとからやってきた「狐」が戎ヶ丘にいた神々に隷属を迫った。その後つくもんが狐に反抗した神々の恨みを利用し雛子を嫁がせまいとしている

宝物庫でカギの入手。庫内にいるときも赤い霧が狐男を隠し雛子が進むのを妨害

♦七尾気づいてーーーー

赤い霧
鈍感すぎる…

鍵は「硬玉」=ヒスイでできており「厄除け」効果があるのに…つくもんさんには効いてなさそう(笑)聖域への扉を開けると強硬突破してきます。この時のシャラン音は咲子も一緒に入ってきているのかだろうか

1周目は「シャラン」音しか聞こえなかった。この先のボス咲子が使っている武器=神楽鈴の音だったのかと予想するも、九十九神と戦闘後は錫杖の音にも聞こえる。咲子に憑いて突破した可能性もあります(または修)咲子戦はあたり一面真っ赤なので「つくもん」が暗躍していそう

直前の扉が「客人」を招くためのもの~と説明を受けるので新婦の友人もそばに来ているはず。「友人とお別れをしてくるといい」ってこの後のエリアで狐男が言ってますしね

【服の文様】
狐男…繁栄や豊穣を象徴する菱文様。結婚式にふさわしい!豊穣は狐っぽい
人形…鱗文様。再生や繁栄の意味もあるけどピッタリなのは「執念」(歌舞伎や能で恨みを抱く女性が着る)。竜蛇信仰とも結びつく文様で水龍がチラつきます

【水龍】
御神木により無害化されていたが今は狐の台頭で押さえつけている状況。水龍(水)を岩塊(土)で抑え込んで神殿を建てたというのは「常喜一族がダムをつくった(らせた)」ということなのかな。戎ヶ丘がダム工事で栄えた話がここにつながりそう

残置物展で取り上げた「青い車に轢かれた狐」。狐を助けた米田先生に山の買収を勧めたのも常喜が水龍を抑えるためダム誘致確定だったから…常義神宮も一族の神社っぽいお名前です。相当な権力者、政治にも長けているのがうかがえます。呪術使っていそうだけど

霧の町・凛子と合流

修に膝枕されている雛子。3回目「闇の神殿」ステージ(現実)では冒頭狐男の膝枕で目が覚めるのでリンクしてますね。その時のセリフは「君の魂(狐雛子)を救い、古き君の命(霧の町の深水雛子)を奪おう」⇒浸食で深水雛子を抹殺する気満々です

狐男は甘い香り(白檀)で雛子を魅了(恋愛呪術)。たびたび襲われる化け物のことをなぜ狐男に伝えないのか不思議でしたが小説内で「余計なことで煩わせてはいけない。今は先へ進まなくてはならない」と説明がある。洗脳!

♦霧の町で雛子を取り囲む赤い浸食

修の膝枕
うさ耳はちゃんと外していますえらいぞ!修

赤い血管がのびるとそこに花が咲く。霧の町は以後「闇の神殿」を経るたび浸食がすすんでいく。これは雛子を嫁入りさせるため九尾が仕掛ける呪いを可視化したもの。深水雛子精神浸食バロメーター

一点」とか「職場の」と男性社会の中で表現されてきた女性。赤い花々が咲き乱れるのはそのへんの皮肉が混じった演出でもあるか

パッケージ購入者は表紙の絵を見て欲しい。雛子の顔半分(右側)の皮膚は赤い血管状のものに浸食され、狐雛子が白無垢にならんと戦っているのがみてとれる

♦ボーナスコンテンツの表紙でも確認できます。首から咲き出している

パッケージ絵
画質を落としているのでぼやける

【凛子の家へ】
道中「相棒を男」と認識する雛子の姿がある。意識していて気恥ずかしいのか?ゲームではよくわからない態度でしたが小説で説明あり

【小説版】
修の手はいつの間にか、分厚くて大きい男の人の手になっていたのだ

父親のせいで大人の男性が怖い雛ちゃんは別の意味でドキッとしただろう

現実でも修を「男」と意識したときがあり霧の世界にそのネタをもちこんでいるということか。その論理でいくと咲子の500円根に持ってたってことじゃ…

♦直後真剣な表情で自分をツネる修くん。ツボ

互いの頬をつねる
乙女!

対比で狐男のお触りを思い出してほしい。雛子は嫌がるどころか受け入れています。呪術がよくきいているのがわかりますね

【田園地帯】
馬子川」と名前だけ目にする川。町境を流れるようですがゲーム内で目にすることはありません。凛子の家から川にかかる橋の存在は知れる、用水路の合流先にもこの川があるのだろう

♦見かけるのは小川のみ。小川の場所は以下のマップ参照

小川が合流
川がある

ダムは馬子川の上流に設置されているはず。真エンドでは決壊し中心部は水没してしまう。前の記事では凛子や咲子は橋から逃げられるって言ってますが無理そうだな。泳げるならワンチャンあるか。常温ならば…いや流されるか

【ドール(つくもん)出現ポイント】
田んぼ=化け物カカシに雛子を襲わせるも凛子の助けが入ってしまう。子供時代、田んぼで迷子になったときも凛子に助けてもらった思い出がよみがえる。友よ!凛子の正義感よ!ゲームだとよくわからず終わるイベントでした
凛子の家=凛子への信用を失わせるため画策したと思われる

上記は狐陣営が深水雛子を葬るために行っていると筆者は思っています。つくもんがやったと捉えることもできますが、赤い霧は発生していないので多分無罪

【小説版】
・子供のとき、田んぼで迷子になっていた雛子を助けた凛子
・雛子が「結婚」を忌み嫌うのは唯一の理解者である姉を奪った風習だから。結果女らしくしたくなくなり人形を破棄
・修の家の西に県道がある。両親がやっているワサビ田(わさび)から山を抜けられる
・戎ヶ丘は三分の一が「田んぼと畑」だが若者が都会に出て行ってしまい半分以上休耕地。五穀豊穣を司る神=お稲荷様は田畑が信仰の中心地

【咲子の神社では】
舞う姿が2周目以降確認できる。不気味に映りますが雛子を助けるために必死なことは2回目の「闇の神殿」で経験済み

神社にて

新千年杉神社の境内には様々な巨石がある。石に詳しくないのであまり深堀できませんが「火山岩」ぽい巨石があるのは納得。熱湯が噴き出る戎ヶ丘、周囲の山は「活火山」ですよね

学校裏手の山道では磐座(いわくら)信仰もみられた。いわくらとは…古神道における岩に対する信仰、あるいは信仰の対象となる岩のこと

【2回目】闇の神殿・廻廊

直前の狐男「こちらの扉は 聖域へ入ることを許された者にしか開かれない」

つくもんさんが入りこんでしまった廻廊。この辺りから建物は水上に建てられ無数の灯篭(とうろう)が浮いているのが目につく。空は変わらず赤黒い

♦灯篭なのかオシャレな灯かりの演出なのか

赤い空

小説では「周りは池」と書かれています。これが…池…?灯篭っぽいのは流れていないし、蓮の葉っぱ浮かんでるから「池」なのか

【廻廊】
このエリアで興味深いのは中央にある「舞台」。神社には能の舞台が設置されているところもあるのでおかしくはないけれど気になる

♦道中雛子が「舞台?」と呟くのでここでは「舞台」表記

回廊マップ

舞台周辺に4つの赤い祠のようなものが設置されているのも意味深。ゲーム内で触れられないのが残念。ストーリー後半「深水雛子」はこの舞台で狐陣営の敵を屠りまくる

【部屋の構成】
「狐の嫁入り」で行方不明になった稀血の女性絵や、花嫁に贈られる薙刀「稲魂(別名:稲妻)」の部屋がある。廻廊の半分は「人間花嫁」対策、もう半分は「書庫」や作業部屋のようだ

狐陣営は「稲魂(稲妻)」を使い御神木を燃やしたのだろうか…

♦2周目から入れる部屋には「嫁入り儀式のお道具」たち

ブローチで開く扉

3回目の闇の神殿で紹介しますが「狐の雛子」の顔は衣装で微妙に異なります

【常義神宮】
名前から常喜家に関係していそうです。であればかなり高貴な家柄で(下記の引用参照)…稀血でなければ肩身が狭すぎる

神社本庁より抜粋 神社本庁とは…1946年に発足した宗教法人

祀っているのは「厳かな手紙」から「葛之宮命」(くずのみやのみこと?)と想像できる。天皇家ゆかり~うんぬん関係なく祖霊信仰・先祖「葛の葉」を崇めていると筆者は考えてます⇒詳細は1周目の考察記事で書いているので省く

雛子の結婚式は彼らの聖地・常義神宮で行われている

【VS咲子らしきもの】
左手に棘のついた神楽鈴。右手には金色の鎖鎌!お稲荷さまを鎌で刈り取る!やる気まんまん咲子嬢です。つくもんさんも咲子の「雛子奪還作戦」に加担しているようですが(赤い霧)肝心の咲子は狐に「去ね」され退席してしまう。狐は邪神に気付けず

咲子戦で負けるとたまに「雛子を助けた!」と言われ…これはある意味Goodエンド!

♦最高難易度の咲子戦。逃げ中心のノーダメ攻略なのでセリフを多く聞けます


筆者はスタミナ管理が苦手なのでお守り=「ヒナギク」+攻撃力アップで固め撃破。当たらなければどうということはない戦法ですが3Dオーディオ機器を使わないと厳しい

【咲子の御威光あふれる背後のブツ
小説では「仏様の後光をかたどった光背が現れ、怪しく光りだす。」とある。第二形態、動画でいうと1分あたり~はじまる攻撃。このとき巫女は何かしようとしていますが雛子&九尾の能力が上回り退席させられる

過去記事にも書きましたが五十嵐家(咲子の家)を警戒していた狐陣営。巫女の霊的な力が強くご退席いただくのが精いっぱいだったのか。つくもんさんの加勢もあっただろうが咲子強し(運動神経悪いのに)

♦神々しい!!千年杉神社の巫女パワーーー

神がかった咲子

【咲子に穴が開いてる理由】
小説では夢日記にて神と対話し「神社の神事は厳かで舞っていると心が清められる気がして好き」と返答。その言葉に気をよくした神⇒「永遠にこの神社の巫女とし、神事を舞わせてあげよう。死んで空っぽになっても

つくもんさんが咲子との会話でテンションぶち上がってしまい気をきかせてこの姿(からっぽ風)にしてくれた…のかも(笑)まあお狐側の嫌がらせで雛子からは薄汚く穢れた存在に見えているとは思う

【手水舎の溶鉄】
つくもんさんの仕業なんでしょうが狐男が全く気付いていないのはなんなの。歯肉が溶けて口内に歯が散らばるとか口内の肉がぼろぼろ剥がれ落ちるとか…このあとおこる拷問地獄の幕開け。映像だと「熱いのかな???」程度でした

苦痛にあえぐ様子の雛子を微動だにせず、ただまじまじと見ている、と描写があるので現実世界は「雛子、体調悪いのかな??」とキレイな顔で様子を伺っていそうな寿幸さん。気が付いて!

【小説版】
・廻廊で咲子の声「ひなこぉぉ」を聞くまで友の名前すら忘れていた
・身を挺して自分を守ってくれた、そんな男がいるなんて…何もわからなくて不安だった雛子の不安が消えたのは咲子の攻撃から狐男に守られたとき!本文に甘い香りが…と何度もでてくるので呪(まじな)い効果でまくってます

狐男「ここに不審者がいるぞーーー」セキュリティに拘束され連行される咲子(脳内イメージ)←霧の町でまっさきに咲子が消える理由

霧の町・学校へ

霧が濃く薄暗くなった町には灯かりがともっている。町の中心部「千鶴屋」はバケモノの巣窟に…浸食もすすみ咲子の姿は確認できず。店の前には「でかぶつ(狩野英孝が付けたあだ名=料理長)」が陣取っており近寄れなくなっている

深水雛子が大切にしている仲間との思い出の中心地=「千鶴屋」。こころの拠りどころをなくそうと狐陣営が浸食中。でかぶつは雛子の恐怖対象=「父親」に似せており嫌がらせレベルは高い

学校のイヤな出来事も狐側が深水雛子⇒友人への想いを断ち切らせるためにわざとやっています。闇の神殿(現実)で友人を躊躇なく殺せる(縁をきれる)ように…

【岩清水地区】
戎ヶ丘は地区ごと看板が掲げられているのですが町中探しても「岩清水」地区だけ見つかりませんでした。これはわざと隠されているせいで…岩清水って何のこと?と思った方は以下を読んで思い出してほしい

1945年(昭和20年)4/3に山部郡戎ヶ丘石清水地区にて温泉水の水柱が噴出。21日未明に消失。30メートル以上の高さだった。硫化水素やヒ素が検出。1リットルあたり20ミリグラムの高濃度。5月ごろから微弱な地震

一度水龍が目覚めそうになっています。その場を確認しようと探していました。ふとアートブックを眺めると発見!

♦場所は「千鶴屋」前の立ち入り禁止マーク先

岩清水地区
咲子の遺体確認時に撮影

アートブックではこの場所に「岩清水」と看板がかかっています。看板をなくした理由が気になる。行けない場所だからなのかな…

この通り、むか~しは旧千年杉神社の「参道」だと思われる。雛子の絵から岩清水地区は飲食店が豊富です。プレイヤーだけならまだしも「一般住民」も立ち入り禁止にしているのは…まだ何か危険があるのか

♦戎ヶ丘のメインストリートなのに入れない

岩清水地区

筆者がこの場所にこだわっていたのは「1945年」の水龍を鎮めた方法が知りたかったからです。場所を見て知れるわけではないですが気になるポイント

山道は台風被害で通れない場所がおおかった。メインストリートもそうなのかな…真っ先に復旧しそうだけど

水柱噴出は誰がどう抑えたのか。戎ヶ丘の大水害を抑えるのに贄6名必要でした(「残置物展」記事参照)、贄が水神を抑える力があるのは経験済みで効果あるのよね。身体が男でも…

【学校】
校内に飾ってある絵については「残置物展」で語っています。竜騎士07先生のヒグラシ作品を思い起こさせる黒板の文字「嘘だ」や在校生の名前に「前原圭一」風の名前がある

【小説版】
・修の家は祖母の代まで薬師で、戎ヶ丘に医院が開業されるまでは岩井家が町の医者だった
・しんがりを任された雛子が一人離れて行動していた理由は「二人の近くにいると凛子が露骨に嫌がるから」
・バケモノの「身体に生えている植物」が周囲に根を伸ばしそこで開花し増殖
・学校の金網は南京錠で施錠され上部には有刺鉄線が巻かれていた!だから乗り越えられなかった(ゲームに有刺鉄線はない)

学校で凛子や修が消えてしまう理由…闇の神殿(現実)で狐の雛子が殺害(縁きり)しているから

【3回目】闇の神殿・拝殿

狐男の膝枕で目覚める狐雛子(2周目以降)

♦修に膝枕して貰ったのは雛子の精神世界だった。願望あったのかな?

寿幸さんの膝枕

小説では七尾が仮面(ペルソナ)をつけ生活していたことが明かされる。子供時代、雛子への強い想いは血族に不要のものだったので悟られぬよう「その目も仮面の下に押し隠した

目が覚めたのは王子様(七尾)のキスのせいかと思っていましたが(わざわざ仮面を取って近づいてきたので)そのような描写はない。本の解釈でいくなら本音で接してるから仮面必要なかったということなのかな

【狐の面】
通常の狐雛子面は「血の涙」を流している。『女中の手記』にある寿幸の母、幸枝が若様に捨てられるとき「涙をこらえるあまり、血の滴を目よりこぼした」記述をおもいだす。意に添わぬ考えに従わされる女たち…常喜家は女の怨念が渦巻いていそう

♦ピンクバニーの着ける狐面は肉食

狐の面
狐の面ピンク

幸枝と結婚していないところをみると稀血ではなかったのだろう。「歴代の跡取りたちはみな上手くたぶらかして(稀血を)娶ってきた」と九尾さまもおっしゃっていましたし

狐男は自身の手で断ち切らせると言っていますが…オマエのまじないが効いてやってるだけやんけ!本心かどうかは関係ないようだ

【咲子との別れ】
咲子は前回「回廊」で雛子を助けに単身乗り込んできた。が狐男に「去ね」され捕まってしまう。筆者は幽閉された親友の元に雛子が訪れたシーンと捉えています。親友だった咲子を暗闇に沈め絶望を与え縁を断ち切るわけですが…

♦咲子の夢「千年杉神社復興」!巫女服が常義神宮の巫女と同じ柄なのはなぜ

咲子の巫女服

咲子戦でこの柄の服を着ていても違和感なかったのは「雛子を魔の手から取り戻す!潜入ミッション」をこなしているんだな、と思えたから。開発が柄変えるのがめんどくさかった?そんな理由あるかな

咲子の夢日記から九尾が九十九神の存在に気付いている節があります。七尾は鈍感なので…以下略

咲子を通じ雛子に霊刀の邪気を払わせるよう仕向け「宿敵九十九神」の力を弱らせようと画策。小説では咲子に追い打ちをかけるように「御神木」の死を告げている

大樹はとうに死んで、ただの物となったのだ。古くなった物は穢れた命を宿し、悪しきものへ変わる。この村で一番古いあの杉の大樹は、忌まわしい悪神となり果てたのだ

この論理でいくと元々「大樹は悪しきものじゃなかった」わけですよね。なぜ死んだんでしょうね…犯人は誰なのか

新千年杉神社には九十九神の居場所(大樹のウロ)は用意されていないのに、ちゃんといるよアピールだけは見て取れる(真エンド記事参照)。大樹がほんとうに死んでいるのかはゲーム内で判断できません

♦枯れ木が無数にある咲子の神社「ここにいるよ!」アピール?

神社の木

つくもん、咲子を助けてあげて…

小説で判明
・咲子が祖父から聞いた話「古くなった物には精霊が宿り、付喪神というものになる。そして九十九の付喪神を束ねる存在を九十九神と呼ぶのだ」

【凛子との別れ】
現実世界では友人として新婦に会いに来ています。内心雛子への嫉妬&怒りの炎で身を焼き尽くさんばかり=マグマ。意を決して雛子に本音をはきだすもフル無視され自身のマグマで焼死

♦その恰好=白無垢で土下座を強要する女・凛子

マグマ凛子

凛子の好きな修は「凛子が見下している雛子」と友人以上の関係を築いている。にもかかわらずさらなる「良縁」に恵まれ自分よりも先に輿入れ!元から美人で努力せず優良物件にモテる雛子

努力しオシャレにも知性にも磨きをかけても修に振り向いてもらえない凛子。修の気持ちに気付いているからこそ「彼の気持ち考えたことある?彼の気持ちを弄んで裏切った!土下座して謝れ」とブチ切れる気持ちもまあ…わかります。それらをオールスルーの雛子

これは現実の式場に乱入してやりあい(殴り合い)しますね…次の闇の神殿で起こる出来事は必然だった(笑)話してんだから無視すんな、と

【修と別れ】
相棒の雛子に自分自身と対話してほしいから「薬」を渡したのに式当日までノーリアクション。とくればお式当日「お前の本当の選択を知りたい…」と直接言いにいくのも予想がつく。しかし狐陣営にまじないをかけられている雛子は完全無視!修の存在スルー

雛子→修への想い、異性として気にかけていただけに残酷に映ります。相棒をフルシカト、は様子がおかしすぎて「結婚式ぶち壊し作戦」を展開しようと行動起こすでしょうよ。仕方ない

深水雛子が一方的に縁を断ち切っているせいで「この後」も新郎新婦の元に押し寄せるフレンズたち

小説での描写:雛子の目は狐の面の奥にある瞳だけを受け入れている。それ以外のものは視界には入らないだろう

【稀血・真由美ちゃんのお部屋】
やることがなさすぎて人形遊びに興じていたのか、異常さを感じるお部屋でした。数ある「文ふみ」がまともだっただけに怖すぎる…

「参道~廻廊~拝殿」と彼女の歩んだ道を雛子も追体験してきました。行きつく先がこれはヤバい。本人はまじない効果で脳内お花畑なのでしょうが

♦先住稀血の部屋

真由美の部屋

ここでは子供産むことくらいしかないものね。頭痛がやってきた雛子は「闇の神殿」をフェードアウト!…つづく

著:黒 史郎, その他:コナミデジタルエンタテインメント
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