サイレントヒルｆ【考察】狐エンド「2つ」から得られる新情報

全エンド踏破中の「考察＆妄想」です。2周目は咲子の助言から「伝説の刀」を手に入れクリアしました。満足いく内容ではあるものの不穏さをぬぐいきれません。雛子に幸せは訪れるのか？未プレイヤーはネタバレに注意してください

♦『サイレントヒルｆ』過去記事一覧♦

1周目考察	2周目考察（UFOエンド含む）
続・2周目考察	狐エンド2種・考察
3周目考察	真エンド考察
残置物展の解説	小説解説

狐の嫁入り 「愛されることこそ、人形の幸せ」

「霊刀」の邪気は払っている。これで穢れた神の力を削ぐことができただろう。雛子を操る糸も切れ、霧の中をさまよう必要もないはずだ。穢れた神を倒しエンディングを迎えることができれば！

【ボス戦までの流れ】
鳥居の狐火をみながら発する言葉やセルロイド人形へ行う声掛けはエンディングにより変わる。前回説明したように両者（狐と人形）は敵対関係にあるのですが雛子は気づいていません

♦手水舎にいるセルロイド人形は狐の目に包丁を突き立てやる気満々

♦言葉の変化

1周目	今回
狐火「くねった道…まるで私の心みたい」	狐火「私はどこに誘われているの…」
人形「アンタなら全てを壊すのを手伝ってくれる…よね？」	人形「今まで 助けてくれてありがとう」

感謝を言った相手が今回のラスボスだったとは！！

【セルロイド人形は付喪神】
どうやらラスボスの穢れた神は付喪神だったようです。なぜこのボスが付喪神と言えるかは「十尺を超え数多の仮面をつけた異形の僧」の風貌にあてはまり＆古そうな物をたくさん身に着けているから。また敵紹介で一瞬「九十九神」と表示されてもいました

そしてセルロイド人形＝九十九神と言えるのは今まで人形が雛子に促してきた「セリフ」が戦闘背景に使用されているからです。以後「つくもがみ」は「付喪神」⇒「九十九神」表記に変えます

♦戦闘中にみている余裕はない

人形が九十九神なら今までアイテムや武器を供給してくれたこと、雛子が幼いころ持っていた人形姿でいるのも納得がいく。しかし戦闘に勝利しても奴の目的は謎のままです。答えは3周目に持ち越しとなりそうだ

指輪の交換儀式少し前にも戦闘中の背景に「文字演出」があった。その時の文言は1周目「帰れなくなるよ」「目を覚まして」など優しい注意喚起。なのに狐の嫁入りエンド周は「潔く死ね」「無駄な努力を」「足掻かねば」「腹を括れ」「まだ抗うのか」「お前の役目は」と九十九神ガチキレでわかりやすい（笑）

雛子対決！勝ち残ったのは「影の狐」雛子

狐男に嫁ぎ幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし…といかないのはエンドロール後の映像から明らか。「肩を冷やす」と新郎に促され素直に従うも地面に落ちた仮面から心の声がダダ洩れ

狐（影）の雛子は覚悟が決まっているようにみえたのにな…

儀式のときは「もうやだ…痛い痛い痛い痛い」と騒いで狐男がなだめていた。今回は修が心配したとおり内に引きこもり絶叫「怖い嫌だ怖い…お母さんになりたくないお母さんみたいになりたくないギャーー」ブシャーーーーと踏み潰されたような演出で終わる

♦お人形でいれば幸せになれるのか

エンドロール前は雛子を大切に思う男同士が和解、いい夫婦関係を築けそうだったのに！相棒とは本音語りもできましたが狐男とは難しいようです。穢れは祓えているはずなので真の問題は雛子自身にあるということでしょうか

年月が解決してくれるとは思いますが、このまま妊娠したら病んで死んでしまいそう

【イベントを振り返って】
手水舎で清めようとしたとき水がマグマに見えたり、吐いて倒れたのは穢れが雛子自身に憑りついているからだったんですね。あの程度では祓えないと。ラスボス戦前、この手水でそのときの恨みを晴らすべく狐の目玉に包丁を突き立てていたのか（笑）

♦咲子に騙された気分ですがどちらも「雛子」ではある

破邪の力をもつ「赤水」に雛子は一度触れています。刀の邪気は祓えたのに雛子の邪気が祓えなかったのはおかしくない？…刀のように全身浸したり飲んだりしなければいけなかったのか

♦自身が穢れていたなんてそんな「オチ」ある？

雛子の幸せはまず「分裂をとめる」ことから。両親や周囲から結婚に対していいイメージがないのも問題。現代なら独身を貫くこともできますが時代的にそうはいかないでしょう。どういう結末を真エンドにもってくるのか興味深いですね

♦雛子が結婚＆出産に否定的な理由

雛子の主観でしかプレイヤーは情報を得られない。書いてあること全部が本当かはあやしい。子供には知らされていない事実が今後でてくる可能性もあります

【狐男に対する筆者の不信感】
❶前回紹介した「お狐さまの贄遊び」にあります。片親で育ててくれた実の母親が「がん」で死ぬと宣告されても「ご先祖さまありがとう～」って言ってる時点で雛子以外虫けら

人の皮をかぶった狐だから仕方ないとしても彼女は耐えられるのか。自分のせいで他人の運命が決まってしまったことに。皆んな殺したから問題ないのかな。狐男が雛子に狂い当主が無事つとまるのかも心配。水龍抑えておけますか

「贄遊び」の名前一覧に潤子お姉ちゃんだけが含まれていないのも今思えば不思議

❷不信感ふたつ目は「左目の下に深い傷を負った」はずなのに見当たらないこと

高位のお狐さまに傷なんてものは残らないのだってことがいいたいのかもしれません。わざわざカルテで傷の話を語る意味とは。現実世界ではないためなのだろうか

❸不信感みっつ目の理由は「イケボ」すぎるから。深夜イヤホンをつけて遊んでいるのですが彼の声に惹きこまれます。雛子が逆らえない理由がなんとなく理解できてしまうのが画面のこちら側にいる筆者にも伝わってきて恐ろしい

ざっと「狐の嫁入り」を解説しました。お次はもう一つの「狐」エンドをご紹介します

狐その尾を濡らす 「自ら選んだ地獄。後は野となれ」

今回霊刀の怨念はそのままにして突き進んでみました。平家の怨霊に憑りつかれ人々を斬り殺すエンド…とはならず予想外の展開へ

その前に家イベントを取り上げます。拾えるメモや過去の回想シーンに違いあり

雛子の家イベント

家イベント回想シーンに潤子登場！

【実家イベントカレンダー】
1950年9/19火曜（先負）>>女の子にのけ者にされた子ども雛子をお姉ちゃんとお母さんで慰める。その後はじめての親友＝修も登場
1961年4/7金曜（大安）>>相棒に寿幸の求婚を打ち明けた日
1962年10/6土曜（仏滅）>>修が雛子の部屋に隠してある「紙」をみつける

1950年の子供時代が新たに追加。お姉ちゃんの部屋に入れますが置いてあるメモは雛子がサンタさんに「光線銃」をお願いする手紙

前の周で拾った⇒1961年4/7母親の日記にあった「いまだに信じられない。こんなことになるなんて」とは寿幸の求婚だったことがここでわかる。この頃から「心の中の自分と対話しろ」と言う修くん

1962年10/6雛子が箪笥の裏に隠していた紙は1周目の続きで、「狐嫁入りエンド」のほうの家イベントで発見される「大量の狐男からの手紙」のことか！修は文字なんてないと呟いているので雛子にしか見えていない…おまじない。怖

♦求婚されたことを修に報告

現実世界＝雛子の結婚式は何年の出来事なんでしょう。ここまで日付は明らかにされていません

雛子の部屋では求婚に揺れる影との対話が展開。影の感じる沼の底に引きずりこまれる感覚の恋は「白檀の香り」のせいもありそう（考察一回目の記事参照）

♦狐尾濡れエンドでは以下のメモが手に入る

お姉ちゃんが老け込み別人のようになっているのをみた雛子の戸惑い。これは結婚＆妊娠したくなくなる…修には異性として認めてほしい気持ちが芽生えはじめ困惑

でも修くんは雛子の意志を尊重していい夫婦になれると思うよ。狐男のようなバックグラウンドはなくとも…

【闇の神殿】指輪交換前
狐の一族から両親や友人、自身の名前を蔑まれ反対意見を述べる雛子。今までの周では従順な反応をしていましたが変わりました。「深水の名字も　雛子って名前も…卑しくなんかない…」

♦言いなりにはならない

この周でおこる九十九神さんの叫び

九十九神「信じちゃ駄目」「正気に戻って」「貴女は」「操られてる」「狐どもを」「取り返しがつかなくなる」「騙されてる」「負けないで」

狐に嫁入りしない＝深水雛子と九十九が敵対しないので口調が優しい（笑）

【ボス戦までの台詞】
勇ましい雛子さん

狐火「この絡んだ注連縄…気持ち悪い」>>イチャモンつけ始めた！
人形「助けてくれてありがとう　おかげで目が覚めた」
道中「悪いけどもう決めたんだ…私は止められない」

雛子対決！勝ち残ったのは「深水」雛子

式場をぶっ壊す！深水雛子の決断ですが

♦穢れた神が憑いてます…そこだけタスケテ…

九十九神が雛子を利用したのは狐の聖域に入りこむためだった？

前回のボス戦を見返しました。敵の胴回りには木の根っこのようなものがあります。とりこまれた修の顔周りはまるで「木のうろ」のよう。このデザイン…まさか裏で御神木だった千年杉が糸引いてないでしょうね

ひとまずボス戦。予想通り「犬」と間違えたあの狐が寿幸さん（乗っ取られてる）でした。困ったときに助けに来てくれる、乙女チックな想像をしていたのでそこは外しています。残念

♦九尾じゃなく「七尾」！

ドールの気配に気づき横に視線を向けるていると修に襲撃され倒れこむ。「穢れがぁぁ！！」とぶちキレたあと妖狐化。体表にべったり赤い何かがくっついています。式神を召喚、問答を重ねるごとに赤い物体が剥がれ元は黄色い毛並みの狐であることがわかる

銀色の毛並みと予想していましたが黄色！白銀の腕の主はこの方ではありませんでした。想定よりも弱かったのは愛する雛子と本気で戦えないせいでしょうか。手加減してくれたのかな…「ありがとう」

♦急展開にふっ飛ぶ思考

制服を着ていることで高校時代の話だと思いこまされていたのですが、そうじゃないよと種明かし。なんてこと…精神面が高校時代のまま止まっているのか、まさかこんな恐ろしい展開が待ち受けていようとは

蟹「なんだあの狐面の男。雛ちゃんがJKのうちに結婚したいって焦ってる？！女に学歴なんて必要ないってことか」

違った、彼は焦らず時間をかけて雛子を迎える準備をしていた。貴方のことを勘違いしており大変申し訳ありませんでした。ということは…一回目の考察で疑問に思った「包丁を持って逃走した20代花嫁装束の女性」は雛子の可能性もありますね

このエンドで雛子と修は駆け落ちのような展開に。白無垢を着た新婦雛子とそんな彼女を自由にするため駆けつけた相棒の修。二人は今後戎ヶ丘にはいられないだろう、好きに生きて欲しい。寿幸さんが後始末してくれると信じたい（警察関係）

戎ヶ丘は無事でいられませんが個人的にこのエンドが好きです。ほのかに意識している修と相棒のノリでわいわいフェードアウト！

現状を語る終盤の謎解きは以下

【雛子部屋横にかかる掛け軸】
刀と狐が喧嘩した。天秤の上で喧嘩した。激しい喧嘩の末に狐は敗れ、大地の封は跡形もない。天秤は日の出に捧げられ、刀は天高く掲げられた。「さあ行け、白鳥。どこへなりとも消えて失せろ」白鳥は日の沈む空に消えていく。大地には何も残らず

【闇の神殿・壁画】
籠から逃げしは白き鳥。鳥の影もその後を追う。提灯を掲げて見送る狐。もはや手遅れ後の祭り

九十九神が狐の聖域に侵入した思惑はここにあるのではないか。「大地の封は跡形もない」とは前回の記事から水龍が暴れることを意味します

水龍の精気を吸い取っていた御神木が復活するのか、狐にやられた御神木はもう復活できず水龍の天下がくるのかはわかりません。雛子だけでなく神々に翻弄される戎ヶ丘の住民を救うゲームでもあるのか

♦戎ヶ丘には大惨事が待ち受けています

「大地の封は跡形もない」…こうなっては狐一族も無事ではいられません。九十九神の思惑通りでしょうか、男の引き際を学んだ狐のことが嫌いになれず。この展開も受け入れられない。3周目に向かって急げ！！

【真エンドに向けて気になること】
①雛子の家にある巨大なコケシ。金色の瞳から狐男と思いましたが彼の本体は赤い目だった。あれは何なのか
②杉郷の女体ドールがたくさんいた場所。よからぬ惨劇が起きていそうなメモもありました。修くんや狐男が性欲を募らせて…想像もしていましたがどうやら違うようです。何が起こっているのか

③医者家の箱詰めされた目玉たち。闇の神殿「参道」で新たに入れるエリア～木の幹にも目玉が敷き詰められていました。関係あるのか、ないのか>>前回記事の「贄」説明に目玉情報を追記しました。たぶん「贄」のもの

以上です。続きはこちら⇒3周目真エンド解説リンク

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