周回中の「考察&妄想」です。2周目クリア後も一部の会話や拾えるメモが変わっていました。判明した内容について考えていきます。未プレイヤーはネタバレに注意してください
♦小説は売り切れが続いていましたが「電子書籍版」発売されました!
記事内で取りあげている「アートブック」とはデジタルデラックス版の特典です。お金を払えば通常版購入者も閲覧できますのでご利用ください。ただし真エンドを見た後でないとネタバレをくらいます
過去記事で取り扱った内容は新たに説明していません。以下のリンクから一読推奨
♦『サイレントヒルf』記事一覧♦
裏で何者かが暗躍している!ついに気づく雛子
2周目は途中セーブデータを用いて二つの狐エンドを体験しました。3周目は真エンドめざし駆け抜ける!
【3周目の新要素】
・お守りの装備枠が+1増える>>絵馬入手は実家に向かうとき
・霊刀早期入手>>前の周で入手済みの場合
♦新千年杉神社前のお地蔵さんが霊刀をくれる

【前のイベントを振り返って】
狐2種エンドをみるに雛子は神々の派閥争いに巻き込まれた。「狐尾濡らしエンド」のボス戦を見返すと妖狐化した狐男は稲妻を伴って現れます。御神木は狐一族のこの能力にやられたのか
アートブックには可愛い子狐時代の絵&妖狐化した狐男の絵が数点ある。前者は「キャラクター」項目で後者は「クリーチャー」です(笑)タイトルがあればより深掘りできると思うのですが、この特典にはついてないので設定資料集を発売してほしいな
♦妖狐化した狐男

なぜ九十九神が狐に敵対心を燃やしているか…
元々九十九神は「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」というお稲荷様=農耕の神だったが使いの狐が悪知恵を働かせ地位をのっとったからだと筆者は解釈しています
♦咲子のお稲荷さま解説より

雛子が異界(霧の町と闇の神殿)をいったりきたりするのは「修の用意した薬」がきっかけでした
【薬の機能と副作用】
①「自己対話」を促す
②邪悪な存在(九十九神)と接触しやすくする
>>邪悪な存在は狐側からみてということ、後述する。筆者は狐もじゅうぶん邪悪だとおもう
【霧の町と闇の神殿】
霧の世界とは何なのか。九十九神が住民を斬り殺していた時に狐が「霧」を発生させ消した証言がありましたね(復讐記より)。薬を常用していた雛子はそちらの世界に繋がってしまったのだろう
そちらの世界というのは「神々のいる」世界、「幽界(かくりょ)」なんかを想像しています。狐側が一方的に霧を使えるわけでなく、九十九神も霧を使っている場面は確認できる
♦序盤の社殿にて。頭痛とともに赤い濃霧

真エンドの解説が終わったらトロコンを目指し~アクション「五里霧中」をプレイします。同時に各シーン解説を書くので「赤い霧が九十九神?関連がよくわからない」って方は一読してほしい
霧の町サイレントヒルにとらわれるのは「罪の意識」に苛(さいな)まれ云々~は本作にあてはまらない。1も違いますしね。ですがゲーム内にでてくる「薬の成分」は一緒と思う。過去作1&2ではホワイトクロジェア(本作の名称は白黒草。1では某教団が儀式に使っていた)という薬草が登場します。1ではこれを加工し麻薬として与えられた美人ナースが…2はこれからリメイクを遊ぶ人もいるだろうからあまり触れません。筆者はシリーズ4作目までプレイ済です
雛子は己のJK時代に囚われているのが「狐尾濡れエンド」からわかる。嫁入りしなくてすむ+友人たちと楽しいモラトリアム期間…その精神状態が霧の町で再現
闇の神殿は現実。いままさに結婚式が行われている最中!「闇の」なんて言葉に騙されそうになりますが従来のサイレントヒルでいうところの「表」世界で、雛子からすれば暗雲たるおもいで臨んでいるのでしょう
3周目のイベント変化
どちらの男(周&狐)に転んでも微妙なラストが待ち構えていた雛子。こうなったら家族関係をみつめ自身と対話するしか道はないでしょう。ということで3周目、実家まで大きな変化はありません
【小さなイベント変化】
❶噂話
駄菓子屋へ向かう際聞こえる集落の噂話がさらに変化
なんでも、聞いた話じゃ狐憑きじゃないかって。お稲荷様に呪われた家なんかによく行けるわよねぇ…
ここで1周目の噂話「呪いよお。あんな酷い死に方ある訳ないもの」⇒雛子の嫁ぎ先のことだと判明。その他変更箇所は…
【入手文書】
❷カカシの謎解きで得られる凛子のメッセージカード
❸薙刀の説明文
❹凛子&咲子&幼い修の日記
❺服用実験
特に❹咲子の日記は重要。ひとつは「いつも一緒にいようって言ってたけれど人生の歩みは人によって違うんだ。羨ましくなって裏切り者なんて言ってごめんね」と自分の行いを反省している。もうひとつは…夢日記
【夢で神のお告げ!二種】
「千年杉神社を復興せよ。悪い神に神社を奪われた」
>>たぶん九十九神発信⇒もちろん咲子はコッチを選んだ
「千年杉神社を復興させてはならぬ。神社は悪い神を祀っていたから廃れた」
>>狐陣営発信⇒お断りしたら…悪しき神に仕えようとする愚かな巫女め。その頭握りつぶしてくれようぞ
咲子が真っ先に駄菓子屋前で霧の町から消された理由。狐にとって脅威になるからでしょう、御神木神社の巫女ですし。闇の神殿「書庫」の書物には「祭事を…五十嵐一族…末裔…」と書かれていました。ライバル陣営の監視も怠らない抜け目のなさ!
♦狐陣営の書庫にて

さらに2周目で発見した彼女の日記を思い出してほしい
咲子の夢日記:「刀」こそが穢れた神に力を与えている根源なの。「刀」の邪気を払うことができれば穢れた神の力を削ぐことができる。霧の中を彷徨う雛子を操る糸を断ち切れる。邪悪を払う秘薬に刀を浸すことができれば
この時みた不思議な夢は「御神木からのお告げ」ではなく狐が九十九神の力をそぐため、咲子にコンタクトしているのだとわかります。姑息(笑)当初腑に落ちなかったのですが、ようやく理解できました…やりおる狐!
そしてもう一つ重要なのが修の実験日誌
『服用実験』:雛子が自分で気づかなくちゃいけない。じっくりと夢の中で、もうひとりの自分と対話すれば、冷静を取り戻せるはずなのだ。そして、誰が一番、雛子を想っているかに気付いてくれるはず…
「誰が一番雛子を想っているか」⇒これは狐男も引けをとらないんですよ修くん…。想いが一番なら自分が選ばれるということでもありません
気付いてくれっていうのもな…自分から気づかせに行ってほしいぜ!!
【ラジオ】
通学路を歩いていると狐男「僕も一緒に歩きたかった」とか「同じ学校に登校したかった」と訴えかけられる
♦校舎内では修が狐男に対して優位性をアピールするような事態に…
現実世界はどういう状況なのよ(笑)
また公園をでた右手の通路先のラジオでは母親が父にむかって「お父さん、雛子に謝ってください。雛子の許しを得ないことには絶対にお父さんにお見送りはさせませんからね!」
>>これが1962年10/6の土下座につながるのか?…でも1960-62年て高校三年間の出来事じゃないのかな。1962年に修が「学校でも上の空って」声かけてきてるから話があわない。家イベントは後述
【学校イベント】
教室から離れて戻ってくると会話が聞ける
「いや、相棒だ。何があってもずっとずっと俺たちは相棒なんだ…」「可哀想な修くん。あなたにとって雛子が大切な人だったのはよくわかるよ…だからこそ笑顔でお見送りしなくちゃ。それが相棒の最後の務めだと思うよ…?」
聞けない周もあるのでなにかきっかけがあるのか?決まった周にしか聞けないのか
深水家のイベント
1周目の毒親イメージを覆してきました。この辺は想定通りです
・3周目に得られる「夫婦の手紙」から父は雛子が二度と金に苦労しないだろうと安堵。病の妻を気遣いやりたいことがあったらどんどん叶えていこうとする姿と、それを言葉で言ってほしいという雛子母のやりとりがほほえましい
【実家イベントカレンダー】
1960年5/26木曜(赤口)>>お見合いについて語る姉、だが自分の幸せは女の幸せではないと述べる雛子
1961年4/7金曜(大安)>>母「本気で喧嘩したらお父さんが私に勝てるわけないじゃない。男の人はプライドが高いから子供の前では…」
1962年10/6土曜(仏滅)>>父が雛子に土下座「俺のせいで男というものに恐怖を覚えているのならそれは誤解だ…結婚するもしないもお前が自分で決めて構わない…!俺の呪縛から解放されて幸せに生きてくれ」
>>お詫び。過去記事の家イベントですが時系列を逆に載せていた箇所がいくつかありました。修正済みです
雛子の望みは「自分の意志」で物事を決めること。姉とは正反対の考え方
♦姉と対話。幸せの定義が異なる

【1周目&2周目あわせた家イベント・まとめ】
1950年に親友「修」登場
1960年は価値観の違いに悩む雛子
1961年に狐男から求婚。母は雛子の誤解をとくべく対話
1962年狐男の手紙に返信している様子はない(タンポポ以外)。父は雛子に土下座
♦雛子の誤った夫婦感を正すべく「父の裏の顔」を暴露する母

ここまでイベントを体験してきてプレイヤーは「なぜ雛子はこれらの記憶をなくしていたのか」意味不明です。自身が分裂したせい?狐のせいか…九十九神??
>>答えは真エンドで解明される
そもそも1962年の段階で父は「結婚は自分で好きに決めて構わない。幸せに生きてくれ」と雛子の幸せを心から望んでいます
♦雛子の望み通りになった。ゲームクリアでいいのでは

ここまで記憶を取り戻しても悪夢は覚めない。何かがおかしいと気づく雛子さん。親子バトルにて確信をもつ
【台詞変化】
「誰だ…お前たちは誰なんだ。私の…お父さんとお母さんを…穢すのはやめろ!」「やめろ!私をお父さんとお母さんと戦わせるな!」
♦豪華な結婚式場…にみえる

父母を殺されたあとは白無垢を追いかけて駄菓子屋へ。道中の台詞
【何者かの企みに気づいた】
「私をどれだけ弄べば気が済むんだーーー!お前らいったいなんなんだ?なんで邪魔をする?お前たちを消し去る!この町を私が…取り戻してやる!なぜ逃げる?どこへ行く気だ…私の世界を全部壊して…どこまで弄ぶ気?誰の仕業だ?絶対に報いを受けさせてやる!町に向かった…?何があるんだ?私の人生は…選択は…幸せは!自ら選ぶ!私が!どこだ?どこに隠れている?私を弄ぶ黒幕はどこだ!お前たちにこれ以上踊らされない!」
道中自分の失踪掲示板をみて⇒「私の心を乱そうとしても無駄だ」
白無垢と出会ったあと、姉は雛子の考えを聞き念押し。今までは「殺せ!!」と言ってきたお姉ちゃん。同一人物とは思えない聞き分けのよさ。やっぱり姉は亡くなっていて会話はほぼ雛子の妄想お姉ちゃんなのかな>>姉のことは次の記事で語ります
♦責任転嫁すんなよ妹、と

「私の怒りと悲しみを引き継いでくれ!」この後白無垢に処されるのはいつもの流れ。以後キツネ雛子が実家に向かう道中セルロイド人形は「狐どもに従うなら 呪ってやる」(笑)
長くなったので真エンドの考察は次の記事で行います!⇒つづきはこちら
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コメント 【承認制】反映にお時間いただきます
やはり、ここの解説感想は丁寧で読み応えがあり楽しいです。真エンドの記事、ひっそりと楽しみにしています。
わぁ…ありがとうございます😭そう言っていただけて嬉しいです
木~金あたりにひと記事出せると思います
周回で自問自答しつつ書いているので時間がかかるのもありますが…AIの養分になりたくなくて…
人気ゲームの宿命かブログは「小金を稼ぎたい未プレイユーチューバー」の餌食になりやすいので小出しにアップしていました(笑)