「誰も覚えていないことは存在しない事になるのだろうか・・・」
月蝕は3作目の零ともつながるテーマですね
今作理解するのに苦労した…とりあえず3周して考察を書いてます
他ノ零シリーズニ比ベ ワカリニクイ story 展開 ダッタネ
周回必須のゲーム内容。時系列がバラバラなのが原因だね
難しいパズルを解きほぐす周回Play~それでも不明点は多い
↓月蝕の仮面・レビュー&考察↓
2023.秋。ようやく『臘月島追想録』を入手しました!
これは書下ろし小説&公式設定資料である『臘月島追想録』を含む=プレミアムボックスを買うと付いてくる小冊子だ
↓気になる方は以下チェック↓
プレミアムボックスはSwitch版のみです。付属のボックスは当初単体でも発売されていましたが即売り切れに
≪著作権≫ゲームの動画像は全て以下に帰属します
©2008-2023 Nintendo / コーエーテクモゲームス
はじめに
今作零シリーズなのに巫女活躍の場はどこなのか?不思議でした
活躍=黄泉の門の封印
儀式失敗から始まる巫女ゲーの筈なのに
島の名物神楽にも本来の巫女一族は出てこない
ラスト・主人公が月守巫女でした!でこの世界を救う事にはなるけれど
月守一族(血縁でなくとも素養があればいい?)の背景は結局分からないままです
関連イベントや資料が少なすぎる!
なので『考察&妄想』とさせていただきます
🦀:月巫女から器が選ばれてたんかいっ!ゲーム内で触れられていないせいで分かりにくい。新たに判明した事実はPOINT形式で記入していきます
零シリーズ歴代の巫女
「黄泉の門」を封印すべく巫女が己を犠牲にする流れ
零3シセイや零5ヌレガラスの巫女はそれ以外+生者の疼きも引き受けている
今回はどうだろう??そのような描写はない
私が感じた違和感はコレ
このタイトルは新しい流れを零にもたらそうとしたのか
または・・・その部分端折りました?
巫女が犠牲=主人公ルカの死となってしまうから?
実はもう一人巫女がいて~「月蝕の災厄から世界を守る話」だったら?
本作ラストは朔夜が彷徨う魂を黄泉に連れていき幕を閉じる…零の巫女っぽいですね!
そこで朔夜は月巫女では?という流れで考察を進めていきます
(生者の疼きを癒すような設定はある)
根拠は後程。まずは年表で事件のおさらいだ
朧月島の年表
●朧月島~黄泉に近いとして畏れられていた島
過去
数百年前:『帰来迎①』失敗で『無苦の日①』~宗悦の時代
→月蝕の面は完成していたが「月の音」を奏でる月守巫女の不在で失敗
明治
明治四十二年:異界研究者~麻生邦彦が調査に訪れる
→射影機で撮った神楽に宗悦の「月蝕の面」が映りこむ
昭和
→麻生博士の撮った写真から主人公の父宗也が「月蝕の面」を完成させる
・二十年前:朔夜が観光神楽の器役で発病(芽吹く)
→朔夜の母責任を感じて自殺
・朔夜が亞夜子出産
・十年前~9/17
朧月神楽の最中裏で行っていた『帰来迎②』が『帰来迎①』と同じ理由で失敗
→裏器役の朔夜は忌ノ宮へ
【神隠し事件】
→9/29地下にいた行方不明の裏奏役の少女たちを長さんが発見!
→少女たち入院する(院長は行方をくらまし助手の片桐が診察)
→10/9島を出て治療をすることに
【島民失踪事件】
→八年前:小月蝕(部分月蝕?)で朔夜が咲き目覚める→『無苦の日②』
→9/17長さんは殺人犯の灰原耀を追って再び島に。両名死亡
「再び島を訪れたあの日 この島から人が消えた」
現在
『帰来迎③』が朔夜によって行われようとしている
→先に海咲&円香が島へ
目的:黒い服の女性と友人二人亡くなった謎の解明&置いて行かれたくない!
→遅れて流歌も島へ
目的:失われた記憶・特に父を求めて
最後>>『黄泉の門』が開き死者の魂は朔夜を通じ黄泉へ帰る
帰来迎や観光神楽に巫女がいない理由
はじめ島の長・灰原重人の一族がその任も受け持っているのかと考えたが違う
結果芽吹いてしまい一連の事件のきっかけになってしまう。コレガナケレバー
現存する月巫女~五人
月巫女=儀式・帰来迎で必要な巫女のこと
器&奏役をあわせてこう呼んでいる(便宜上私が🦀)
その中でも器は特別な能力が必要なのか・月守巫女の中から選ばれるのか?
わからない事が多く悶々とする
1人目~サヤカさん(ルカの母)
月守の巫女の末裔は素性を隠すような生活をしている節がある
(月守の巫女は)他人と話さず触れず交わりを嫌うと思われている(サヤカの手紙)
夫になる宗也にそんな女だと思われたくなかったのか?この手紙を送っていた
最後は自身が受け継いだ月守の歌を子のルカに引き継ぐ
このことから巫女といえるでしょう
彼女は生死不明な演出ですが生きていると思っています・後述
月守歌は 口伝にて
月守の巫女にのみ 渡すべし
伝えた証として 月守の鏡を授け
その証とす (by 月守秘録)
🦀:魔鏡を家に置きっぱなしにしてきてしまった。後でちゃんと回収してほしい
2人目~円香(序の蝕・主人公)
序章の主人公~月森円香
名前だけ見ると今作の主要・主人公でもおかしくない人物
重要な役職であったはずの月守家系で守に森の字があてられてる
・これはゲーム内で断定されてません
もの静かな性格。『円』は円環・満月を連想させる
満月の森・・・これは零域の風景そのものだ
ツキガ ウツル ツキ ガ シズカ ナ フカイモリ(忌ノ宮手記より)
儀式①が失敗した時サクヤがみた零域の記述
母からの手紙には意味深な記述も
まどかは つきもりの おんなのこだから おつきさまが まもってくれています
その後両親は亡くなり海咲の家に引き取られる
こちらは旧巫女の傍系?そういうのがあるのか知らないけれど
魔鏡の継承をされていないので直系ではないのだと私は思うことにしました
三階に入院していた画家と同じ能力(予知夢?)をもつようで
幼少のころ帰来迎を描いている。彼女の病室で確認可能
序章、霊に憑りつかれ死亡
3人目~朔夜(ラスボス)
巫女は憑きやすい血筋にあたり神楽の際には修業をして臨む(By麻生博士手記)
→月幽病が悪化していた朔夜の母も月守の家系(傍系!?)
灰原家に嫁入りの際隠していた or 月守巫女の血を灰原に入れたいと当主が思った or 密かに月巫女再興を胸に権力者の家に嫁入りなんてのも面白い
↓
ふと思い出すのは、姉さんが幼いころ口ずさんでいたあの曲だ
(黒い手帳5=「姉の歌」について書かれている)
口ずさむ=月守巫女が継承する月の音を母から教わっていたのかも?
耀の音を調律していたのだろうか。幼いころからやっていることが巫女…
この島には色々な月の音があったらしい
小夜歌(ルカの母)が月の音を「口ずさんでいた」という手記があるので連想してしまう
穏やかナ 音 こノ 私の、私の音ヲ~人 ノ 魂ハ 音ノ塊(朔夜の日記)
魂&音の事を書いている。どこで知った?母から教わったのか?とても巫女っぽい‥
月守の巫女の言い伝えでは、人もそれぞれ月の音を持っているとされています
(サヤカ~宗也への手紙)
巫女の言い伝えでは代々受け継がれている音の話。サクヤも巫女だという匂わせか?
音楽が言葉では到達できない深い部分に触れる。子供の頃に聞いた。うろ覚え。この島に似た音楽があった「月の音」というやつ(耀の黒い手帳)
子供の頃聞いた=祝詞トカ?姉または母親からの可能性もあるのかも?
サクヤの弟ヨウちゃんは島を出てその音楽を親子三人で聞いていたい、と(近親相姦)家族の静かな幸せを願っていたが元・刑事と鬼ごっこの末~落下死。姉は儀式を完了させ黄泉へ旅立つ
4人目~ミサキさま
巫女が憑きやすい体質と言うなら麻生海咲!
朔夜のつぎに器の素養があると思われる霊媒体質
主要な女性陣全員月巫女の一族では?
資料もないのでどうして月守巫女たちが居なくなったのかはわからない
灰原家は「月の音」の存在は知っていても巫女についての発言なかった気がする
ミサキ様の詳細は後述だが麻生博士は巫女と結婚したような記述がある
その子孫がミサキさまなので巫女の素養はもちろんある
五人目は主人公ルカなので割愛
巫女関連
月守巫女の役目:月守は月の音を奏で 人々の月(魂)を守る巫女なり
朧月島に、あまたの月の音伝はり あまたの境地へと誘へり
人は死者からみると「音の塊」にみえる
その音を「月の音」といい皆異なる音を持つ
~憑き歩き/月歩きになると音は歪み壊れてしまう
巫女は様々な音を奏でて月の音をただしく澄んだ音にする役目がある by巫女資料
※「月歩きで壊れると治せない」とあるので巫女の力も万能ではない
資料を読む限り治療師のようなもの?
今は「現代医学の力」でその役目は灰原一族に移っている
壊れる=咲く?これだけはどちらの陣営も治療できなかったようだ
月奏ノ杜
サヤカが嫁ぐとき「今巫女はいない。掟もない。古い月奏機が島に残るのみ」と言う
その古い月奏機は灯台最上階~月守ノ宮~月奏ノ社にある
灯台は最もこの島で月に近い場所。いにしえの神社が移築されている
月に近いから朔夜がここを目指したと思っていたが‥実は月守の歌を求めて移動していたのが霊リストの記述からわかる(自分で弾くつもりだった?~サクヤ万能巫女説!?または巫女の主人公がここにくると信じていた)
灯台にピアノがある理由
月守の巫女たち
社へと参る巫女たちの列。かつて周囲の島にも月の音を届けていた月奏ノ杜は月に近い灯台の上に移築された。
参考灯台は近代のものだと思うけどこの巫女たち近代に存在していたのかな?昔の巫女の強い思いのせいで社に向かう姿が見えただけなのか謎
「いた」とあるけれど灯台の上に移築されてから音は届けていなかったのだろうか?
月幽病
島周辺でみられる風土病と言われ~多感な少女時代にかかったものは長生きできない
咲く前にフラフラし自殺する事も多いようだ
重度:記憶がほぼない患者でも月明かりに誘われ月をあおぐ
月の満ち欠けによって症状が変わり
🌕満月=安定
🌒欠けると=怯えるようになり不安定
本作ではとある呪いが発現することを「咲く」と言います
by 深谷KT 「リマスター発売記念」APPインタビューより
咲いた状態=呪われていた!!え?あれ呪いだったの
この呪いを解く唯一の行為が儀式『帰来迎』
そこで必要とされたのは修練を積んだ巫女と『月守歌』
この歌は心月(広く心が澄みきっている状態)に至る調べなりとされ
最後ルカがサヤカから受け継ぐ
※咲いた場合殺して皮を剝ぐ。生前は顔を剝がないのが島の風習
※儀式②で一緒だった奏・巫女友人二人&少女(アヤコ)は本作開始前に本土で咲き死亡している。島の呪いは島外の人には効かないようだが~島外の人間は島に行くと病にかかっている・・風土病的な呪い?
帰来迎と月蝕の面
この島で本来行われていた「儀式」とキライゴウは異なるもの。違いは後述
儀式に関して
・用語
共鳴→器のトランス状態が周囲に伝染
空身→共鳴きによりトランス状態(咲きやすい)
咲く→記憶を無くした人の中に霊が入ってくる
時に 月に災ひあり
共鳴し、咲くなどはその極みなり
月に災ひあらば 月守は月守歌にて
荒ぶる月と魂を宥(なだ)めるべし
さすれば魂は
零域に帰るものなり (by月守歌 伝)
・儀式①②(年表参照)では月守歌がなく失敗
荒ぶる月と魂=黄泉の門が開き死者の魂がこの世に出てくる
咲く=死者の魂が器に入る
本作は前回の儀式が失敗した為~魂は零域に帰らず朔夜の中に入ったままとなっている
そもそも帰来迎とは
10年に一度神無月・月蝕の日に行う神事。器と奏で構成されそれを住民が見守る
実は数百年前の儀式~宗悦の時代をさかいにやり方も目的も少し異なる
→詳細はこの後~月蝕の仮面のところで
帰来迎は元々「死者の魂を迎え入れる」儀式
お盆ですか⁉
この島では月蝕の日に神楽が行われる
全ての生きた人の心が死の側へと傾き死者の魂が黄泉からやってくるとされる
この島では月=魂なので月蝕は(生きている人間の)魂が蝕まれると考えていた
かつてこの島の神楽にて「月蝕の面」が使われていた事があったと文献で読んだ。非常に古く断片的であったが無苦の日という災厄をもたらした面だという。島では話でも触れてはならない禁忌。異界に繋がる手掛かりになったかもしれないのにいい(麻生博士)
『全ての生きた人の心が死の側へと傾き死者の魂が黄泉からやってくる』
この儀式、10年周期で黄泉の門の封印?が弱まる為行われているのではないだろうか
そうじゃないと「黄泉の門」の存在意義が・・・
この時巫女が死の側へ傾かないのは修行をしているから?
反対に島の住人は死に惹かれていく(例の病気?呪い)
↓ 対策として儀式が行われる
現世にやってくる死者の魂を器巫女の身体に取り入れ~黄泉へおくり返す
参考亡くなったら黄泉へ向かういっぱんの片道通行ルートがこの場所!怨霊は月巫女のいない今大量に留まっていそう
🦀:黄泉の門との関係面白いですね。新しい!過去三作は黄泉の門が開かないよう巫女を(犠牲に)使って封印していたと思います。今作は過去一健全そうな関係だが・・・零ってそういうものでしたっけ?
『四方月家 秘伝録』をみると帰来迎は=零域=月蝕の面とセットで語られる
帰来迎の極意は零域なり
零域は魂魄の源に続く道にして
去りし魂魄の歩む道なり
之即ち月照らす神域なり
~
月に導かれし死せる魂魄は
面を被りし空身に宿り
即ち活くる侭死者に相成らん
零域を見るは死して
魂魄に成りし者なり
活くる侭零域に辿り着きしは
つきはみの面を持つ者なり (四方月家 秘伝録)
零域=前述~朔夜のメモに見られる。ルカの瞼には父ソウヤの求めた風景が現れた
『夜の森の小さな湖に、月が揺れている』
月蝕の面
仮面は器が生きたまま零域に至るのに必要(四方月家 秘伝録)
ということは『宗悦』以前の器の巫女は儀式で亡くなっていることになる
死んで霊域に至っていると思われる
(巫女は黄泉の門を10年間その場で封印していたのかも。詳細は後で)
宗悦以後:月蝕の面効果で器巫女は生きたまた零域へ到達可能
神楽の過程で憑きやすい島周辺の住人は幽月病から救済される
これを10年周期で行う
この時必ず月巫女が月守の歌を奏で零域にいる器巫女の魂を浄化(心月)させ戻って現世にこさせるのか
零といえば黄泉の何かから世界を守る巫女!(紅蝶の時のように双子男でもいい)
祭効果:月幽病患者を癒すくらいはできていたのかも?器の巫女が蝕んでくる死者の魂連れていってくれる
ストーリーを進めると月蝕の面についてルカパパが教えてくれる
『面があればすべての人を救うことができる』
『咲いた顔こそが宗悦の求めた月蝕の面だった』
要約:犠牲になる器を守るための面が月蝕の面
🦀:初代『零』のキリエは想い人に心を残していたため儀式が失敗してしまう。我を無くすほうの面でもつけてやればよかったのか。。。
祭の効果:共鳴きにより住人も咲くことで魂が浄化され再びの生をおくる
これが失敗したのは年表/現在・帰来迎③で成功した理由をみればわかる
『月守歌』が欠けていたためだ!
現在・儀式③ではサクヤがより大きく咲き~世界を咲かせようする
世界を咲かせようするのは朔夜の意思?・・彼女が徘徊してるときに「見てはいけません」と言ってくる時がある。「みんな咲いてしまえばいい!」の時と中身が違う
優しい本来の朔夜は世界中の人を苦しみから救いたい思いがあるのでは?
度々出てくる無苦の日=苦しみが無くなる日というのが本来の意味なのでは
🦀:慈愛の塊!もうみんな咲いちゃえばいいんじゃない?
開催場所についての謎も残る。従来の帰来迎は零落ノ道~月黄泉ノ道~門~共鳴ノ洞~『月黄泉ノ台』で行われていた(ミサキが大人になった朔夜と会えた場所)
今回の現代・儀式③で朔夜は灯台~月守ノ宮~『月奏ノ社』でわざわざ行おうとしている。霊リストには彼女が『音楽を求めて~』とあるので月守歌の存在を知った巫女だったのではないか。知っていたなら儀式②で何もしてないのが気にいなるけど・そのことを知ったのは②の後だった?または月巫女がのりうつったなどワカラナイ
ミサキとサクヤ最後のシーン。自分を覚えているミサキ(&ミヤ)と接触して自己を保ちたかった?咲かせておいてキライゴウ成功⇒ミサキを救う?このシーンもよく分からずモヤモヤします
考察~後篇は「エンディング」「各人物」「設定資料に載っている特典小説や未発表曲」について書いていきます
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