ネタバレ注意!3周してこの記事を書いています。1周目は時系列を把握するのも難しかった。複雑すぎる!推測を多く含みますが「零」シリーズに興味をもっていただければ幸いです
未プレイヤー向けに丁寧な解説は行っていません。プレイ済みのかた向け
♦零シリーズの記事は以下をどうぞ
【はじめに】設定資料と巫女について
【「書下ろし小説&公式設定資料」を入手】
『臘月島追想録』を入手しました!これは書下ろし小説&公式設定資料でプレミアムボックスを買うと付いてくる小冊子です
本作を理解したいなら絶対読んでほしいのですが…いまでは入手困難。気になる箇所を幾つかピックアップするので興味があればどうぞ。ゲームだけでは謎な部分が多すぎた
♦グッズのみの販売もあります。もちろん売り切れ
【今作の「巫女」は誰でどんな役目を負っているのか】
従来の零を思い出してほしい。儀式失敗から始まる巫女ゲーの筈だ。それなのに過去行われていた島の名物神楽にも本来の巫女一族は出てこない
儀式失敗=黄泉の門の封印がうまくいかないこと
♦水無月流歌「私が由緒正しい月巫女だよ」

さいごは主人公が月守巫女でした!でこの世界を救う事にはなるけれど月守一族(血縁でなくとも素養があればいい?)の背景は分からないままです。関連イベントや資料が少なすぎる。ここで設定資料をみよう
『臘月島追想録』:月守の巫女~月の音によって人間の内面とされる月の安寧を守る存在。霊媒体質の血筋を持ち、古くは月守の巫女から器が選ばれていたという
月守の「巫女」よりも「器」のほうが重要な存在だとわかる。しかも器=巫女の中から選ばれるとなると「月守巫女」は一人でなく何人もいるということですね。霊媒体質があやしい
歴代のシリーズやときにインタビュー記事も交えながら今作の巫女に思いを巡らせる。筆者はシリーズ1-5作品全て遊び…今作のラスボス&主人公にだけ共感ができずに困っています
♦インタビュー記事のとりあげ例
柴田D:主人公が女性なのは、敵が霊なので物理的な攻撃で解決するようなイメージをなるべく排除したかったんです。また女性に「霊感が強い」とか「視える」という方も多いので。『零』シリーズのいわゆるラスボスも怖い女性なんですが、主人公とだいたい境遇が似ているんですよ。主人公がその境遇を追体験していき、その境遇に共感するところもあるというようなストーリーですので、女性でなければならなかったという理由もあります。
電ファミニコゲーマー2016年12月12日 11:00
とくにラスボス…零シリーズ1-5の中で本作だけ主人公と境遇が似ている気がしない。最後に発売された『零 ~濡鴉ノ巫女』は2014年9月 (WiiU)発売なので零シリーズ全てがインタビュー内容に含まれているんだけどな
零シリーズ歴代の巫女
「黄泉の門」を封印すべく巫女が己を犠牲にする、それが零の巫女がたどる運命です。それ以外にも零3「刺青の聲」や零5「濡鴉ノ巫女」は生者の疼きも引き受けている
今回はどうだろう、そのような描写はない。筆者が感じた違和感の正体はこれです。本作は新しい流れを零にもたらそうとしたのか。またはその部分端折りましたか?
『臘月島追想録』:プレミアムボックス特典のサウンドトラック全153曲。そのうち20曲ほどはゲームで未使用でした
従来通りに巫女が犠牲=主人公「流歌」の死…とはなりません。そこでべつの巫女がいて「黄泉の災厄から世界を守る話」だとしたらどうだろうか。ついでに生者の苦痛も癒していたら…従来ならず最近の零シリーズの流れも汲んでいますね
本作ラストは「朔夜」が彷徨う魂を黄泉に引き連れ幕を閉じる…従来の巫女っぽい。朔夜は月守巫女(それも器)で自身を犠牲に世界を救うストーリーとして話を進めていきます
彼女には生者の疼きを癒すような設定があり、そこに儀式の生者救済システムが加わって…という内容は記事後半で取り上げます
まずは年表で事件のおさらいをしよう
朧月島の年表
朧月島は黄泉に近いとして畏れられていた島
- 数百年前四方月宗悦の時代
『帰来迎①』失敗で『無苦の日①』
⇒月蝕の面は完成していたが「月の音」を奏でる月守巫女の不在で失敗面打ち師「宗悦」はルカの父方の祖先
『無苦の日①』:島民の半数が咲き、島が滅びかけた事件
- 明治四十二年異界研究者「麻生邦彦」が調査に訪れる
射影機で撮った神楽に宗悦作「月蝕の面」が映りこむ
- 昭和主人公の父・宗也が「月蝕の面」を完成
麻生博士の写真からつくる
- 二十年前朔夜が観光神楽の器役で発病(芽吹く)
朔夜の母・責任を感じ自殺
朔夜が亞夜子出産 - 十年前
9/17『帰来迎②』が失敗朧月神楽の最中裏でサクヤを「器」にし帰来迎を行っていたが…失敗。理由は『帰来迎①』と同じ
朧月神楽巫女死亡事件:朧月台の真下にある月黄泉堂で宗也の作った「月蝕の面」をつけた朔夜が帰来迎②を行い失敗。倒れた瞬間共鳴によって地上で踊る神楽の巫女が死亡した
裏「器」役の朔夜は忌ノ宮へ移送
- 9/29神隠し事件
行方不明の裏「奏」役の少女たちを長さんが地下で発見
⇒ルカたち少女は入院(当時7歳)
院長は行方をくらまし助手の片桐が診 - 10/9流歌・島を出て治療に専念
- 八年前
9/17朔夜が咲き目覚め『無苦の日②』小月蝕(部分月蝕?)
島民失踪事件:島民のほとんどが消えた事件。月蝕の面により死の瞬間を繰り返し「生きながら死んだ状態」となっていた朔夜。大きく咲いて目覚め島民もすべて咲くことになった
- 長さん再び島に
殺人犯の灰原耀を追ってくるも両名死亡
- 現在朔夜によって『帰来迎③』が行われようとしている
・海咲&円香が島へ上陸
⇒海咲の目的は黒い服の女性と友人二人亡くなった謎の解明。円香は置いて行かれたくないため・二人に遅れて流歌も島へ
⇒目的は失われた記憶…とくに父を求めて流歌は「月守の歌」を習得し父の残した「月蝕の面」を復元させ『帰来迎③』を行う
『黄泉の門』が開き死者の魂は朔夜を通じ黄泉へ帰る
二度の儀式失敗で島民は散々な目にあっている
失敗理由はどちらも「月守巫女」の不在。実行役はアホなのだろうか…
帰来迎や観光神楽に「月守巫女」がいない理由
筆者は「島の長である灰原重人」の一族がその任を受け負っていると考えたが違うようだ。月守巫女の存在を知らないような素振り。そんなことある?神楽を取り仕切る祭司と紹介されているのに…
過去作だとご当地の祭司さまたち=「氷室家」「黒澤家」「久世家」が代々責任をもって黄泉を封じていました。たとえ犠牲が自分の娘であろうと、血を分けた兄妹であろうと
疑問:憑きやすい性質の朔夜をなぜ「器」役にしたんですか??形骸化した観光神楽だから大したことない&一族の見栄のためだろうか。コレガナケレバー
結果「芽吹い」てしまい一連の事件の(帰来迎②をおこなう)きっかけになってしまう
本来は儀式に月守の巫女が必要だが、帰来迎①のときには不在で失敗。月守巫女が表舞台から消えた理由はゲーム内に存在しないため全体的なストーリーがわかりにくい。現在「月守巫女」は隠れるように生き一部は娘に「月の音」を継承している
帰来迎①の「器」役は月守巫女…なんだよね…?だとしたら器以外がいないのはおかしい気がするし
巫女の力を疎ましく思った数百年前の男性陣⇒巫女を排斥という流れなのだろうか。または「器」巫女を愛した男が彼女を死ぬ儀式に関わらせたくなくて的な妄想を筆者はしています
現存する「月守巫女」候補は…五人
月守巫女=帰来迎で必要な巫女のこと。器&奏役
中でも「器」は特別な能力が必要らしく「月守巫女」の中から選ばれるとある
『臘月島追想録』によると「器」は死者たちの魂を迎え入れるため霊媒の素質がある者が選ばれ、神楽までに禊&修練を行うとある
「器」となるにはひと際優秀でないとだめみたいです。以下で本作に登場する巫女候補をご紹介
巫女①水無月 小夜歌(みなづき さやか)
ルカの母。子どもによからぬことをしていた元夫とは離婚済み
♦島にいた頃はルカに英才教育(月の音)をほどこして…いた?

『臘月島追想録』:小夜歌は音によって人々の心の平安を保つ「月守の巫女」の一人であり、ルカに様々な旋律を教えたとある
サヤカが嫁ぐとき「今巫女はいない。掟もない。古い月奏機が島に残るのみ」と言う。彼女は巫女ではなくその末裔ということだろうか
今回の帰島でルカに「月守歌」の楽譜がおさめられた魔境を渡しています。この楽譜をある場所に入力することで「帰来迎」を行う共鳴ノ洞に行けるようになる…ということで重要な巫女家系だったはず
♦「魔境」にも楽譜がある

『月守歌・伝』を灯台上でルカに託す。そこには巫(かんなぎ)の役割が書かれている。なぜサヤカ自身が「帰来迎②」に協力しなかったのか。儀式は夫婦が協力すれば成功したはずです。成功しないから二人の愛の結晶のルカが苦労をする羽目に
…旦那がルカを実験材料にしてたのでそれどころでなかったと捉えています
夫になる宗也に送った以下の手紙から、周囲の偏見が伺える
(月守の巫女は)他人と話さず触れず交わりを嫌うと思われている
サヤカの手紙
月守の巫女の存在が知られているなら儀式に参加していないのは「させて貰えない」ということなのか?よく分かりません
ゲーム終盤は自身が受け継いだ月守の歌を子のルカに引き継ぐ。これは月守巫女のみに口伝とあります
月守歌は 口伝にて
月守秘録
月守の巫女にのみ 渡すべし
伝えた証として 月守の鏡を授け
その証とす
月守歌は数多くある月の音のバリュエーションの一つで、朧月島周辺の小さな島にひっそりと伝わる曲らしい。サヤカさんはもともと本島の人ではなかったのだ
現在は寝たきり生活のため、島へ向かったルカを探すべく探偵の霧島長さんに依頼している…彼は亡くなっているのでどうやって交信したかなど気になることは多い
巫女②月森 円香(つきもり まどか)
序章の主人公
♦このあと咲いてしまう

名前だけ見ると今作の主要主人公でもおかしくない人物です。重要な役職であったはずの「月守家系で守に森の字」があてられているようにみえる
もの静かな性格。『円』は円環=満月を連想させる。満月の森…これは零域の風景そのもの
ツキガ ウツル ツキ ガ シズカ ナ フカイモリ
忌ノ宮手記
♦儀式が失敗した時サクヤがみた「零域」の記述

霊域とは誰もが通ってきた原初の場所であり、誰もが共有できる果ての到達点だという。終盤ルカの瞼には父ソウヤの求めた風景が現れる『夜の森の小さな湖に、月が揺れている』
母からの手紙には意味深な記述も
まどかは つきもりの おんなのこだから おつきさまが まもってくれています
両親は亡くなり海咲の家に引き取られています。円香は旧巫女の傍系?そういうのがあるのか知りませんが…魔鏡の継承をされていないので直系ではないのだと思うことにしました
三階に入院していた画家と同じ能力(予知夢?)をもつようで幼少のころ帰来迎を描いています。病室で確認可能
巫女③灰原 朔夜(はいばら さくや)
「零」には髪が長いほど霊力が高いジンクスがあった
♦黒髪美人ロングなラスボス

巫女は憑きやすい血筋にあたり神楽の際には修業をして臨む(By麻生博士手記)
⇒月幽病が悪化していた朔夜の母も月守の巫女では
母親は灰原家に嫁入りの際隠していた or 月守巫女の血を灰原に入れたいと当主が思った or 密かに月守巫女再興を胸に権力者の家に嫁入りなんてことも考えられるか
灰原家(おもに男性陣)は「月の音」の存在は知っていても巫女についての発言はない。以下参照
ふと思い出すのは、姉さんが幼いころ口ずさんでいたあの曲だ
音楽が言葉では到達できない深い部分に触れる。子供の頃に聞いた。うろ覚え。この島に似た音楽があった「月の音」というやつ
黒い手帳
口ずさむ=月守巫女が継承する月の音を母からサクヤが教わっていたのかも
弟の「音」を調律していたのだろうか。幼いころからやっていることが巫女なんですよね
月の音:朧月島周辺の音楽全般を指す言葉。太陽を肉体、月を精神として信仰。この地域では精神に深く作用する音楽を「月の音」と呼ぶ
この島には色々な月の音があったという。小夜歌(ルカの母)が月の音を「口ずさんでいた」という手記があるのでサクヤが口ずさんでいたのもきっと…
♦10代の頃はミサキの面倒もみていた

自身の日記には「魂&音」のことを書いている
穏やかナ 音 こノ 私の、私の音ヲ~人 ノ 魂ハ 音ノ
朔夜の日記
【サクヤの弟の話】
弟ヨウちゃんは島を出て「月の音」を親子三人で聞いていたい、と家族の静かな幸せを願っていた。がサクヤが行う「帰来迎」手助けのためか元刑事と鬼ごっこの末落下死してしまう
巫女④麻生 海咲(あそう みさき)
失われた記憶を求め島にのりこむミサキ様!巫女が憑きやすい体質と言うなら彼女もそうだ
♦筆者の好みは黒のボディースーツにサングラス

射影機の生みの親=麻生博士は月守巫女と結婚したような記述がある。その子孫がミサキさまなので巫女の素養はもちろんあるのだろう。朔夜のつぎに「器」の素養があると思われる霊媒体質
家にある射影機を島に持ち込むあたり「デキル女」。持ちこんだ理由は「過去が写る」から。じっさいは霊を撃退する機能の使用頻度が高い
子どもの頃サクヤに貰ったたいせつな人形「ミヤ」をなくしてしまう。その変わりがマドカになっていたが…今回の島捜索で無くした経緯を思い出していく(引き換えにマドカを失う)
♦5人目の月守巫女は確定のルカなので割愛

無人の島に乗り込む服装じゃない!
月守巫女の役目は「魂」の調律
そもそも月守巫女の役目は…魂の調律
月守は月の音を奏で 人々の月(魂)を守る巫女なり
朧月島に、あまたの月の音伝はり あまたの境地へと誘へり
人は死者からみると「音の塊」にみえる
その音を「月の音」といい皆異なる音を持つ~憑き歩き/月歩きになると音は歪み壊れてしまう
巫女は様々な音を奏でて月の音をただしく澄んだ音にする役目がある
資料を読む限り治療師のようだが「月歩きで壊れると治せない」ともあるので巫女の力も万能ではないようだ
巫女の活動に重要そうな「月奏ノ杜」
♦古い月奏機は灯台最上階「月守ノ宮」月奏ノ杜にある

月に近いから朔夜がここを目指したと思っていたが「月守の歌」を求めて移動していたことが霊リストの記述からわかった。月幽病だから月光を浴びたいのかと勘違い
月奏機:多くの人の「月の音」を合わせた音を再現し演奏できる
【灯台に移築されたピアノ】
もともと海に面した場所に建てられた古い神社。月守の巫女たちが月の音を響かせていたという。灯台建築時に月奏機がある月奏ノ杜が移築される

サクヤは月奏機が奏でる音で帰来迎を行えば自身の強い共鳴力で全ての者が咲くと考えていた(詳細は後述)
『臘月島追想録』には「かつて月守の巫女たちはこの灯台を上り、その神聖な場所で月の音を遠くにまで響かせたという」とある。また灯台は月を信仰する島民にとって特別な場所。月に近く、海に現れるという月黄泉にも近いため神聖視されていたという
日本の灯台は明治初期につくられたのがはじめだから、かつての巫女はその頃の時代の人だろうか。このピアノを用いて島民の魂の調律を行っていたと読み取れる
月幽病と帰来迎
島周辺でみられる風土病と言われ「多感な少女時代にかかったもの」は長生きできないとされる。咲く前にフラフラし自殺するものも多いようだ
軽度:記憶の断片的な欠落、夢遊病のような行動をとる場合もあり
重度:記憶がほぼない患者でも月明かりに誘われ月をあおぐ
月の満ち欠けによって症状が変わる
🌕満月=安定
🌒欠けると=怯えるようになり不安定
本作ではとある呪いが発現することを「咲く」と言います
深谷KT 「リマスター発売記念」APPインタビューより
咲いた状態=呪われていた!(=記憶をなくした人の中に霊が入ってくる状態)
【月幽病末期の状態が「咲く」】
この呪いを解く唯一の行為が儀式『帰来迎』だった。必要とされたのは修練を積んだ巫女と『月守歌』。この歌は心月(広く心が澄みきっている状態)に至る調べなりとされる
しかし島民は月守巫女の重要性を理解しておらず儀式は形骸化し神楽となる。月守巫女もどきは存在しても修行をおこなっていない。役にたつのだろうか(一応ルカが母のサヤカから月守歌を受け継いだが)
【現代の「月幽病」患者対策】
現代医学の力で灰原病院が取り組むも「壊れる=咲く」状態は治療できなかった
咲いた場合殺して皮を剝ぐ(生前は顔を剝がないのが島の風習)なんて記述があったり、連鎖で周囲に咲かれるのを阻止する行いがエグイ。月守巫女を活用してくださいー
帰来迎②で一緒だった奏・巫女友人二人&少女(アヤコ)は本作開始前に本土で咲き死亡している。島の呪いは島外の人には効かないようだが島外の人間は島に行くと病にかかっている。この地域が危険だということはわかる
♦帰来迎②の惨事を思い出すルカ

【帰来迎】巫女の犠牲は「あり」なのか
10年に一度神無月「月蝕の日」に行う神事。「器と奏」で構成し仮面をつけた住民が見守るのだが「無苦の日①」以後「帰来迎」と「月蝕の面」は不吉なので封印され「臘月神楽」に変わってしまう
この島で行われていた本来の儀式「帰来迎」は四方月宗悦以前と以後で認識が異なる。違いは「器」巫女の犠牲があたりまえかどうか。宗悦時代の儀式も失敗するのですが…心意気は評価したい
♦過去現在の儀式一覧
| 「黄泉の門」対策の儀式 | 内容&結果 |
|---|---|
| 帰来迎(宗悦以前) | 「器」巫女を犠牲に黄泉の門から溢れた死者の魂を「黄泉」へかえす |
| 帰来迎(宗悦の時代) newアイテム「月蝕の仮面」 | 「月蝕の仮面」装備で「器」巫女はこの世に帰還できるぞー。月守巫女なしだったので失敗。月蝕の仮面と帰来迎禁止 |
| 臘月神楽 島外人でも巫女になれる | じょじょに形骸化し観光アピール (月幽病が完治しない) |
| 帰来迎(今作) | 「月蝕の仮面」と「月守巫女」がそろい「器」巫女は無事…? |
帰来迎と朔夜
サクヤは観光神楽で「器」役に…そのせいで月幽病を発症。なんとか治したい家族は禁断の儀式に手を出します。それが過去行われていた「帰来迎②」でもちろん失敗
『臘月島追想録』:零シリーズに神はいない設定とディレクター。本作の神楽=死者たちの魂と一体化する儀式だそう
柴田氏:『零』の世界には、人間を超越したもの、たとえば神がいないんです。人間の中の行き違いだったり悲劇だったり死だったりが感情につながる。縛りとして“神”と“悪人”を出さないようにしています。倒すと解決しそうですし……
『近畿地方のある場所について』背筋氏 ×『零 ~紅い蝶~ REMAKE』柴田 誠氏対談
【儀式用語】
共鳴:「器」のトランス状態が周囲に伝染
空身:共鳴きによりトランス状態(咲きやすい)
咲く:記憶を無くした人の中に霊が入ってくる=死者の魂が器に入る
♦月守巫女たちが以下を行わなくなった理由が知りたい
時に 月に災ひあり
共鳴し、咲くなどはその極みなり
月に災ひあらば 月守は月守歌にて
荒ぶる月と魂を宥(なだ)めるべし
さすれば魂は
零域に帰るものなり (by月守歌 伝)
荒ぶる月と魂=黄泉の門が開き死者の魂がこの世に出てくる
【朔夜の状態】
帰来迎が失敗したので死者の魂は零域に帰らず器(朔夜)に入ったまま。つぎの帰来迎のタイミングまでこの状態でいるの辛すぎんか。いくら途中眠りについていたとはいえ
♦生きながら死んでいる状態…

帰来迎と黄泉の門
月蝕は頻繁に起こるのに10年に一度の月蝕を重視する理由…この地域は10年周期で黄泉の門の封印が弱まるため行われていると考えられないだろうか
この島では月蝕の日に神楽が行われる
全ての生きた人の心が死の側へと傾き死者の魂が黄泉からやってくるとされる
この島では月=魂なので月蝕は(生きている人間の)魂が蝕まれると考えていた
かつてこの島の神楽にて「月蝕の面」が使われていた事があったと文献で読んだ。非常に古く断片的であったが無苦の日という災厄をもたらした面だという。島では話でも触れてはならない禁忌。異界に繋がる手掛かりになったかもしれないのにいい(麻生博士)
帰来迎は元々「死者の魂を迎え入れる」儀式。「器」巫女の身体に取り入れ慰め黄泉へおくり返す(お盆ぽい)
このとき巫女が死の側へ傾かないのは修行をしているからで、反対に島の住人は死に惹かれていく
♦黄泉の門に向かう魂たち

黄泉の門との関係が面白い。過去三作は黄泉の門が開かないよう巫女を(犠牲に)使って封印していた。今作は「巫女が生還するなら」過去一健全な関係を構築できそう
『臘月島追想録』:月蝕の夜、海に映る月が開き黄泉に繋がる「黄泉の門」となる。器の巫女は月黄泉からやってきた死者たちの魂をその体に取り込み、慰め再び月黄泉に帰すことで現世と幽世の関係を保つ役割を持っている
月黄泉=ツクヨミ=月読命か(夜の国を統治する月の神でイザナギが禊のさい右目を洗ってうまれた息子)
【帰来迎は=零域=月蝕の面とセット】
『四方月家 秘伝録』をみると語られている
帰来迎の極意は零域なり
零域は魂魄の源に続く道にして
去りし魂魄の歩む道なり
之即ち月照らす神域なり月に導かれし死せる魂魄は
面を被りし空身に宿り
即ち活くる侭死者に相成らん
零域を見るは死して
魂魄に成りし者なり
活くる侭零域に辿り着きしは
つきはみの面を持つ者なり (四方月家 秘伝録)
10年周期で行うのはわかるが、今後島の住民はいない。ルカさんはつど儀式を行う気概はあるのかしら。そしてその後は確実に途絶える…大丈夫なのか
月蝕の面は「器」生存アイテム
仮面は器が生きたまま零域に至るのに必要(四方月家 秘伝録)。それまでの面は我を無くす面(無)。ということで「宗悦」以前の「器」の巫女は儀式で亡くなり「零域」へ至っていた
宗悦以前:巫女ごと黄泉の門へ送り返す ⇒零っぽい!
宗悦以後:「月蝕の面」のおかげで「器」巫女生存(理論上は)
帰来迎の過程で周辺住人は幽月病から救済される。これを10年周期で行う
この時必ず月守巫女が「月守の歌」を奏で、零域にいる「器」巫女の魂を浄化(心月)させ現世に戻ってこさせるはずなのだが…なぜか協力してくれないので失敗
初代『零』のキリエは想い人に心を残していたため儀式が失敗してしまう。我を無くすほうの面でもつけてやればよかったのだろうか。いまさら~
♦零といえば黄泉の「何か」から世界を守る巫女!(巫子)

ストーリーを進めると「月蝕の面」について宗也(ルカパパ)が教えてくれる
『面があればすべての人を救うことができる』
『咲いた顔こそが宗悦(祖先)の求めた月蝕の面だった』
宗也の考え付いた理論は限定資料にもまとめられている
『臘月島追想録』:宗也は人間の内面を円に例え、極限まで小さくしても点は残り無ではない。これは万人に共通するもので魂の存在を証明する、零域でも記憶が無くなり存在が「無」になるわけではないと考え「月幽病」の恐怖から解放されると月蝕の面づくりにのめりこむ
月蝕の面は「器」の記憶を完全に消す(無ではなく後に残るものがある)
⇒生きたまま零域へ「器」の魂は零に…そのご再び自我が満ち戻ってくる
⇒「器」巫女無事&住人も共鳴で魂浄化・救済
共鳴き(器のトランス状態が周囲に伝染)により住人も咲くことで魂が浄化され再びの生をおくる(憑きものが落ちてスッキリ的な?)
「咲く」ことが悪いわけではない。むしろ推奨
儀式③でサクヤはより大きく咲きすべての人を咲かせようとします。ラスボスめ~世界を滅ぼすつもりか!!と捉えるのは早計でしょう。これは例えるならエヴァンゲリオンの「人類補完計画」…自他の境界をなくし苦痛を取りのぞこうとしてくれているのです
限定本にある小説「八月のフォリアドゥ」では咲く女生徒が「 わたしが消えるんじゃない わたしは全て わたしは世界 世界はわたし だからこれでいい ぜんぶわたしだから愛しい 咲くのはただしいぃぃ 」と自身の状態を肯定している。がそばにいた友人には「逃げて 助けて」とも懇願
完全に境界がなくなるまでは不安定
♦帰来迎

【無苦の日】
苦しみが無くなる日というのが本来の意味なのかもしれない。優しい朔夜はすべての人を苦しみから救いたい。その中には「死者」も含まれています。慈愛の塊!主人公は邪魔せずみんな咲かせてから月奏機弾いてあげてー
『臘月島追想録』:忌ノ宮で目覚めた朔夜は月蝕の夜に月守ノ宮を目指し灯台を上る。月奏機が奏でるメロディで帰来迎を行えば強い共鳴の力で「すべての者」が咲くことに。すべての者が咲くことで死者も生者も合一した状態になるという愛情の表れでもある
人類補完計画っぽいですが、あとで分離させ「持ち場」に戻すので…よしとしましょう
このときのサクヤが問題だったのは面をつけていないこと。そのままでは零域に導けず危険な状態でした。面打ち師&月守巫女の血を引くルカがいてくれてよかったですね
【ミサキとサクヤ】
従来の帰来迎は零落ノ道~月黄泉ノ道~門~共鳴ノ洞~『月黄泉ノ台』で行われていた。この場所でミサキは以前落とした人形のミヤ(朔夜)をみつける
♦ミサキとサクヤ(ミヤ)の会合

ゲームのあらすじで海咲は「咲いていくのを感じた」と書かれている。サクヤが大切にしていたミサキを「咲かせ」るのは帰来迎を成功させることで苦しみから救える、と考えていたからだろう。初回は「あれだけ仲良かったのに殺すの?」と意味不明でした
長くなったのでいったん終わります。つづきは以下で
♦考察パート2…「エンディング」「各人物」「設定資料に載っている特典小説や未発表曲」について
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