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寝落ち常習犯が「ラスト度肝を抜かれた」【都市伝説解体センター】レビュー

4.0
都市伝説解体センターレビュー記事
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『都市伝説解体センター』とは「墓場文庫」が開発しパブリッシャーの「集英社ゲームズ」と二人三脚で世に出したミステリーアドベンチャーゲーム。同社の作品には1時間でサクックリア可能な『和階堂真の事件簿』があります

今作は途中寝落ちしたけれどとーーっても面白かったのでミステリー好きには絶対遊んで欲しい」ゲームの紹介です

♦「後半ネタバレあり」では調査員限定スペシャルセットの付属品と最終話について語ります。前者は楽曲が気に入ったためサントラCD目当てに購入しましたが「解体新書(パンフレット)」も満足度高い仕上がりになっていました

【ネタバレなし】『都市伝説解体センター』購入を悩むならパッケージ版を買え!

具体的なゲーム内容は以下にある公式動画をどうぞ。子安武人さんが「90秒」で解説してくれます

本作が楽しめる人の特徴3点

このゲームが向いている人
❶ホラーは苦手だけど少しスリル(ドキドキ)を味わいたい
❷お手頃価格で(2,000円ほど)良質なミステリーを体験したい

❸10時間程度でクリアできるゲームを探している
>>お値段以上の体験が味わえます

以下で詳細を語ります

❶のホラー感について
配信中に幽霊?のシーンはすこし不気味でした。もう一つ例を挙げると…「異界」!学生さんの表情がステキですね。インパクトのある画像は少しありますが突然驚かせてきたり音楽で恐怖をあおるような演出はないのでこれらが怖いかと言われると…人によるのかな?

動画配信中の人影
動画配信者の背後に…
異界に何かいるシーン
おおげさ!?(笑)

本作で「殺人」は起こりません(発売前のインタビュー記事に載っていたのでネタバレにはならないでしょう)血みどろの殺害現場が…とか怪異に襲われ不運にも死亡…なんてことにもならず万人受けする作品です

かに
かに

オカルトといえば『流行り神 警視庁怪異事件ファイル(日本一ソフトウエア)』で似たような出来を期待してしまう方もいるでしょう。ですが開発(墓場文庫)は元から「ホラーではない」とアナウンスしております

楽しめる人の特徴「❷お手頃価格で良質なミステリーを体験したい&❸短時間でクリアできるゲームを探している」については…

「誰にでも解けるミステリー」を提供しているため仕組みが単純で謎解きは「いくつかのワードから正解を並べる」作り。不正解になると選択できるワードが減るためアッポちゃんでも短時間でクリアできる構成になっています

ただし「誰にでも解ける」=「誰でも楽しい」とならないのが辛いところ

謎解き中の画面
プロローグの謎解きシーン

人によっては物足りなく感じるだろう。実際筆者も挫折しかけました

眠気を催した「犯人捜し」とその後の「覚醒」

【筆者が眠くなった理由】
・ホラー耐性が強いと…本作の恐怖レベルは「微弱」
・ミステリー好きには…頭の体操にもならない「単純な謎解き」
春眠暁を覚えず「全ては春のせい」

おもにこれらが犯人。ようは脳みそをあまり使わないボタンポチポチゲーなんです。刺激の少ない環境、一定の速度でポチポチ…眠くならないわけがなく最終話手前まで寝落ちに悩まされていました。これは日ごろから似たようなジャンルを遊んでいるからです

逆をいえば「普段ゲームを遊ばない人」にゲームを遊んでもらう「きっかけ」になりえる作品でしょう

本作の関連Tweetをみていると周囲は大絶賛の嵐。「出だしから最高~」「面白くてとまらない」など騒がれており「私の感覚おかしいのかな」不安に駆られる日々でした。そしてやってきた最終話…

ベッドの下の隙間に女
センター長さん助けて…眠い…

…眠くならなーーい!予想の斜め上をいく展開にアドレナリンがドパァァっとわいてきて「覚醒!」

全く眠くなりませんでした、むしろ興奮して眠れない…。シナリオ最高!これまでの伏線回収おみごと!途中経過がどうであれとにかく最後まで遊んで欲しい。大丈夫、きっとあなたを満足させてくれるでしょう

ここまで読んでいると「最後だけ面白いゲーム」のような印象を受けてしまっていると思います。以下でプレイ中に楽しく感じた点をあげていきます

「面白かった部分」「不満な箇所」「許せなかったトコロ」

♦発売直後の感想です。今後アップデートで改善される可能性あり

【面白かった部分】
・おとぼけ主人公とミステリアスなセンター長との「問答」
・丁寧な用語解説
再現度の高い『Twitter』…でなくSNS調査
・卓越したシナリオが良質な海外ドラマのよう
【不満点】
・SNS調査途中で終了画面へ強制連行

センター長との会話ではわざと「変な答え」をチョイスしてやりとりを楽しんでいました。オカルト好きですが「モケーレ・ムベンベ」知らなかったよ…(笑)

↓画像はクリックで拡大できます(PC勢)

問答
モケーレ・ムベンベとは…
解説文
ゲーム内用語の解説がとても丁寧

また事件に関する用語や人物、オカルトなどがいつでも見られるようになっています。長期間ゲームから離れていた時に便利です。ただし「都市伝説」項目では、この後紹介する「SNS調査」にて詳細に調べないと取りこぼしが起こるので注意して欲しい

SNSの再現性が面白かったと書いてはいますが「物語のテンポが悪くなる」箇所でもあり何度もこなしていると慣れ+ポチポチ作業で眠気がやってくる…諸刃の刃でした

SNS画面
クソリプや陰謀厨など「SNSのるつぼ」再現度が高い

SNS調査では一つずつTweetをチェックするのだが必要な情報を得ると強制的に「完了」画面までもっていかれてしまう。他にも調べものが残っていることが多いのに、だ。強制「鹿」画面から再度検索画面へ戻らないといけず(完了すると上で紹介した「オカルト項目」の漏れが発生する仕組み)この仕様には不満を感じました

シナリオに関しては昨今評判の海外ドラマにある「個々の独立した事件がラストで全部つながっている」つくり。序盤から少しずつネタが仕込んであるのでそういった箇所も興味を惹かれワクワクしましたね(眠気が一瞬引きます)

【許せなかったトコロ】
・現場調査中、まだ会話が残っているのに強制場面転換

SNS調査で書いたことに似ていますがこちらは強制で場面転換されます。いろいろな会話を楽しみたいので「次は~のネタを選ぼう」と思いながら会話をすすめています。それなのに正解の会話を選ぶと(プレイヤーにはどれが正解かはわかりにくいのに)強制終了されてしまうこの仕様には大いに不満が残りました

♦下に置いた動画が該当シーン

「影について」の会話がまだ残っていますね

動画のシーンだけではなく他の2D捜査パートでも同様のことが起こります。「移動しますか?」の選択肢をだすことはできなかったのだろうか。トークが面白いから全部みたいと思ってしまうのよね

言い出したらきりがないけれど、直前まで遊んでいた『ペルソナ3リロード』の「自動文字送り」機能がほんとうに便利だったので本作にも搭載して欲しかったです。搭載しなかった理由は直前インタビューで読めます、がその辺はプレイヤーの好みでON/OFFさせていいのではないでしょうか。ユーザーフレンドリーに欠けるように感じました

自動文字送り機能は「同じ選択肢やSNSの会話」を選んだ時は使えます。機能はあるのに使いたいところで使えないもどかしさ>>25年6月のアップデートで「オート機能」追加アナウンスあり

以上が『都市伝説解体センター』を13時間かけてクリアした感想になります。微妙に感じたところもありますがお値段を考えれば些末なことでしょう。だってこのゲームDL版は2,000円ですよ⁉セールがきたら幾らになっちゃうのよ

独特の色使いで作られた女の子たちのピクセルアートも可愛いしおススメでございます。とにかくストーリー最高なので情報解禁(ネタバレ)前に遊んで欲しい作品です!!

配信制限解除後は画像や動画のサムネでネタバレする可能性ありますから…

【配信制限解禁】2025年4月1日0時(日本時間)以降
・全区間においてプレイ画面/プレイ動画の配信・投稿可能

13時間Playしたゲーム
寝落ちありで13時間フィニッシュ

ここまで駄文を読んでいただきありがとうございました。冒頭の伏線?回収ですが「眠くなったアドベンチャーゲーム」は他にもいろいろあります!がミステリー系では珍しく大変貴重なゲームとなりました

購入を迷われる子羊にはパッケージ版をおススメします。これは筆者がパッケージソフト好きと言うのもありますが、自分にあわない作品を他のプレイヤーに譲ることもできるからです

【Switch+PS5】
¥3,740 (2025/10/16 04:36時点 | Amazon調べ)

以降はネタバレ有になりますので未プレイヤーはご退出くださいませ。おススメのミステリーゲームを置いておきます↓

アップデート情報

25年6月
・チャプターセレクト機能の追加
・テキスト表示スピードの変更
・オート機能の追加
・2周目以降既読スキップ機能
・2周目以降取得した都市伝説の引継ぎ>>>これは初めから実装して欲しかった

ユーザーの言葉に耳を傾け改善に取り組んでくださる姿勢が嬉しいですね

【ネタバレあり】クリア済みの方のみ閲覧可

ネタバレ注意のトナカイ

調査員パックが思いのほか良かったのでエンディングの感想とともに書き残しておきます

もともとサントラ目当てに初回パッケージを買うことが多いのですが本作は他にもいろいろついてきて嬉しい…その分お値段高めでしたけど。最近買ったゲームだと『東京サイコデミック』が初回サントラ付きでした。データじゃなくて現物がいいんだよね。ありがたいです

サントラの他「解体新書」というパンフレットにもここで触れておきたい。制作裏話や各話ネタバレなどがP25にわたり書かれています。これがかなり充実しているので本作が好きなら買って読んだがいいよ…といいたいけれど売り切れみたいで残念。ボックスの中身をちょっとお披露目すると…こういう感じです。豪華

中身を幾つかご紹介すると…あざみんの裏設定で販売店舗特典についてきたプロフィールカードの話が面白かったです。誕生日が都市伝説解体センターの誕生日になってるとあり実際みると…「2002/2/13」。うまい!ちなみに廻屋はほぼ塗りつぶされています(笑)工学博士号もちなのはわかる

解体新書での廻屋の代名詞は「」。ずっと気になっていた首元のネックレスについての言及はありませんでした。じつは『遊戯王』のファンなんじゃないかと疑っています

♦筆者の好きなシーン

めぐりや
三白眼のイケメン!(?)ともっと遊びたい~

エンディングはビックリしましたね!ミステリー界隈で車椅子キャラが歩けることは往々にしてあるので予想はしていましたが…まさかアザミーが。そこまでは見抜けず予想を覆されてとっても面白かったです

続きがあるような終わり方ではありましたが「続編かどうかはわからない」ということで墓場文庫さんの新作楽しみに待っております

個人的にはジャスミン推しなので…彼女主人公でスピンオフ作品にも期待したいな

アニメでもいいですがドラマ化しても話題になりそう。その時はセンター長をイケメン配役お願いしたいです

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