「紅い蝶リメイク」だけでなく「零シリーズ」の流れや登場人物のその後にも言及しているのでネタバレに注意。書下ろし小説&公式設定資料にも触れています
未プレイヤー向けに丁寧な解説を行っているわけではありません。既プレイヤー向けの内容となっています
「紅贄(あかにえ)祭」の変容。今と昔
『紅い蝶』は柴田ディレクターの夢をゲーム化したもの。リメイクは『皆神村秘祭録』を読む限り…当時意味の分からなかった繭の幼児行動「うっつい」を調べ「羽化」をテーマに据えたようだ
『皆神村秘祭録』とは…書下ろし小説&公式設定資料でプレミアムボックスを買うと付いてくる小冊子。現在入手困難です
♦グッズのみの販売もありますがもちろん売り切れ。増刷あるといいですね!
いま行っている「紅贄祭」のやり方は正しくないんじゃないか、と思わされるヒントは樹月から聞ける
♦とはいえ彼は「紅贄祭」を失敗している双子だ

自分がやりたくなかったからそう言ってるだけじゃないの…?
という「ろくでもない」考えが浮かばなくもない
♦話の根拠は「ない」

秘祭「紅贄祭」とは…双子の巫女をもって黄泉の門を封じる儀式
「二つに分かれた体が一つに合わさるとき、その巫女は神の子としての力が生じる」という言い伝えをもとにしたもの「姉が妹を~し、~へ投げ入れる」民俗学者の手記19より
一周目は姉と妹の概念が村の風習と異なるので混乱した。今となっては懐かしい
「紅贄祭」と「うっつい」、「羽化」の関係は以下で解説
「うっつい」とは綺麗の意味
リメイクでは紗重(繭)がよく「うっつい」と言っている。ほかは桐生薊が「うっつい蝶」と口にし、その影響で遊び仲間の知るところとなる
♦リメイクの新要素「うっついちょう」

書置きをザッと要約すると…
①薊は「虚」におちたあと「綺麗な蝶」の存在に気付いた
②それは「昔」存在していた蝶で
③手をつないで二つが一つになる「儀式」
これは羽化エンドでみた八重&紗重のようですね。二人が気持ちを同じくして「うっつい蝶」に。他の紅蝶と上昇気流をまき起こし、おかげで繭と澪は「虚」におちても助かった(たぶん)
では「紅贄祭」のやり方が変わったのはなぜか、「いつ」からなのかはわかりません。リメイク初出の「鍈火堂」はかつての災厄で亡くなった人を弔うためのものと説明がある
以前にも大償が起き⇒大勢がなくなり儀式の伝承がうまくいかなかった可能性
『月蝕の仮面』も儀式のやり方が途中から変わっているのですが説明はありません。あちらでも一度災厄が起き島民が全滅しかけている。皆神村も同じなのだろうか
♦月蝕のストーリーに興味があればこちらをどうぞ(プレイ済みのかた向け)
うっつい蝶に話を戻す>>手をつないで二つが一つになる「儀式」ということは…約束エンドでも「うっつい蝶」になったと思われます。以下コエテクさん社内の意見
羽化への意見で「約束エンディングでは、紅い蝶の生まれ方が違う。紅い蝶エンディングと異なる方法でも生まれるのでは」というものがあり、約束エンディングの延長線上に美しい終わりを作れると気づきました
『皆神村秘祭録』羽化エンドについて柴田Dインタビュー
日記九「強い想いが蝶になるという昔話を読んだことがある」ともある。双子の片方を片割れに絞殺させ「虚」に死体を投げ込むなんて野蛮なこといつから始めたのよ…
「うっつい蝶」は紅蝶と何が違うのか…これは想像ですが耐用年数(黄泉の門を抑える期間)が変わるのではないか。二人の想いが強い=そのぶん闇のパワーを封じ込められる!
贄になる双子は「禊」を桐生家&立花家で行っていた。「二人の世界」にして想いを高めあわせ…昔の儀式は鬼隻が存在しなかったのでしょうね
♦この二人が成功していればなあ


【皆神村の「虚」封印おさらい】
「本祭」定期的(数十年に一度)に開催>>最近の「紅贄祭」のこと
「陰祭」は「本祭」のかわり>>一時しのぎ
耐用年数経過>>黄泉の門があふれ「大償」
正史エンドは従来通りであれば『紅い蝶エンド』です。ああだこうだ言っても「うっつい蝶」は関係ないし、その後の流れは変わりません。そういう可能性もあったよね…というお話
このあと『皆神村秘祭録』に収録された特別エンドも交え過去のエンディングをまとめました。脳内整理にご利用ください
『紅い蝶』エンディング一覧(2003~2026)
マヨイガは省く。リメイクにでてきた「うっつい蝶」=本来の儀式と表記
♦ざっくりエンディング一覧(2003~2026)
| エンディング / 初出 | 解説 |
|---|---|
| 紅い蝶 オリジナル | 【正史】澪の中の八重が紗重(繭)を絞殺し儀式は成功。繭は紅い蝶となり朝が訪れる。以後は澪とともにある |
| 虚 オリジナル | 紗重の霊と共に虚に落ちかけた繭を救助する際「虚」を直視し澪は視力を失くす。以後は繭がお世話係に…ニヤリ |
| 約束 XBOX「DIRECTOR’S CUT」 | 【本来の儀式】澪の中の八重がでてきて紗重とともに「虚」へおちて紅い蝶に。繭は落下前に澪が引き戻し二人とも無事に脱出。村には朝が訪れる |
| 凍蝶 wii眞紅の蝶 | 儀式を澪に拒絶された繭が澪の首に手をかけ…その後は「澪首」のお手入れにいそしむ繭の姿がある |
| 陰祭 wii眞紅の蝶 | タイムオーバーで「大償」がはじまってしまう。澪は繭に寄り添って闇に飲まれる |
| 羽化 リメイク | 【本来の儀式】「虚」へと転落した繭を追い澪も中へ。二人の「一緒にいたい」思いに共鳴した紗重と八重&紅い蝶たちが上空に舞い朝がくる。天倉姉妹は無事 |
| 残り陽 リメイク | 「羽化」エンドの後日譚。村を脱出し夕陽に染まるダム湖の近くを訪れる天倉姉妹。繭が澪の手を取り去っていく |
| 黒炎の蝶 『皆神村秘祭録』収録 | 柴田D曰く「羽化エンドと対をなす美しいバッドエンド」。虚のなかにずっと一緒にいることを誓うも…澪を絞殺する繭。その手は自身の首にのびる |
正史で皆神村はダムの底に沈んだ。「水圧で封印?」され今後は儀式を行わずに済むのでしょうか。初代零はキリエと兄さんのラヴパワーで永遠に黄泉の門が封印され続けるのかなど疑問は尽きない
以下で「紅い蝶」登場人物のその後を紹介する
本作と関りのある「零シリーズ」の人間関係を深掘り
・二作目「紅い蝶」からは主人公の両親
・三作目「刺青の聲」からは澪のその後と叔父
・一作目「初代零」からは八重の子どもや曾孫
【紅い蝶】繭と澪の両親
母…思い出の沢は姉妹が生まれ育った場所から近く、幼少の頃は母の「静」と三人で訪れていた。少し大きくなってからは二人でコッソリ訪問
『皆神村秘祭録』の小説ではゲームの前日譚が載っているがそこに母親の姿はない。澪と繭の二人だけの世界が描かれ同じベッドで寝起きしているような記述が。母親と一緒に暮らしているとは思います…
父の「操(みさお)」は繭が滑落したとき捜索にでて行方知れずとなっている。が、あの姉妹は自分たちのことしか眼中にないような言動…異常さを感じます(笑)パッパの姓は元「麻生」で射影機の開発者=麻生博士の子孫
大償で虚からあふれた闇は皆神村をひとのみ。幾重にも張り巡らされた結界により村は封じ込められ現世から消えた。結界は時間とともに綻び、村に迷い込むものが現れるようになる…ということでお父さんは「皆神村」入りしてしまった説あり
♦道祖神らしき石仏「双子巫女様」が結界なのだろうか


【刺青の聲】天倉螢と澪
天倉螢…澪の叔父でノンフィクション作家。「紅い蝶エンド」のあとショックで夢に囚われるようになった姪の澪を救うべく「眠りの家」を調べる
主人公の婚約者だった麻生優雨(故人)の友人でもある。初代零の主人公の兄・雛咲真冬とは仕事仲間
麻生優雨…射影機を開発した麻生博士の子孫
♦こんな可愛い姪っ子がいるなんて!


【零初代】宗方良蔵&八重の娘「美琴」
宗方良蔵…零1の主人公・雛咲深紅とその兄・真冬の曽祖父
宗方美琴…良蔵と八重の娘。また雛咲深紅と真冬の祖母。麻生博士が屋敷(氷室邸)に残した射影機を少女の霊に渡され遊んでいるとき「神隠し」に遭う。射影機のおかげで生還。両親が行方不明となり良蔵の友人に引き取られた(雛咲家)
母子関係…八重⇒美琴⇒深雪⇒深紅&真冬
♦樹月くんの「八重」愛は忘れないヨ


ということで(!?)双子たちの恋愛を深掘りしていきます
【番外篇】双子たちの恋愛事情 IN 皆神村
紗重⇒樹月⇒八重⇒宗方⇒民俗学!研究ラヴァー
見事な一方通行となっています(個人の感想です)
♦白髪のイケメン樹月に会いたがる「紗重」


そんな樹月は八重を密かに想っていて(紗重にはバレている)
サイドクエストで八重は想いを感じ取っています(応えることはしない)
八重は樹月のことをどう想っていたのだろう…
♦「ちいちゃん」も連れ一緒に逃げればよかったのに!


はじめて真壁っちと皆神村にやってきた宗方助手のムービーを思い出してほしい
八重は紗重から「ツンツン」と肘でつつかれ恥ずかしかる素振りをしている
これはプレステ2時代から描写されていました。恋の予感…ザワザワ
♦はにかむ八重とからかう紗重


左前の白い着物が「死装束」を思わせます。恋愛とは無縁そうな生活ですが…
初代零では巫女の恋愛感情で儀式が失敗するのを恐れ、当主が巫女の想い人を殺してしまいました
前作プレイヤー「宗方逃げてーーー!そこは危険だ!」
ところがどっこい。宗方青年は友人樹月の心配&研究にしか興味なさそう…姉妹にフィルムリールをみせてくれるが
♦黒澤家・椿の下にて


紗重の視線は八重にそそがれる
別の角度からもみてみよう。宗方と会話する八重をガン見する紗重
♦ホラーシーンではないが軽くホラー


八重の恋心を核心している紗重なんじゃない?
または牽制でもしているのか。本作はサイドクエストの情報量が多く面白いですね
特に天倉姉妹は繭の湿度が一方的に高いと思っていたので…澪までとは(笑)
さいごは無くなった村の前で一人佇む八重を宗方が発見
♦このとき紗重は鳥居の反対側で村から出られず泣いている


ゲーム冒頭「八重は澪」に憑依?し村に入りこむ。逢坂家の入り口で澪の肩に手を置いたのは紗重でしたがリメイク版は「マタ ワタシヲ オイテイクノ」の台詞がなくなっている
八重は片割れをなくしたショックのせいか?すべてを忘れ病に伏す。八重の世話をする宗方…二人はそのご結ばれるのだった
「あれ?宗方いい奴じゃん!」と思いますよね
時系列ではこのあと零初代~の内容になる。プレイ済みだと心境はこんな感じだろう
♦許さんぞー宗方!!なんで「氷室邸」に新居かまえてんだよ


氷室邸=黄泉の門のうえにあります…そう、彼は己の研究のため&八重の療養もかねて引っ越しをします。よりによって氷室邸に!
真壁先生は黄泉の門を覗きたいため「楔」になった狂人です。あの師匠にしてこの弟子あり
一作目がリメイクされたらその辺の面白事情もサイドクエストで知れるのだろうか…はやく遊びたいです!
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