2024年6月発売直後、ゲームの翻訳者がネットで攻められ(責められ?)まくっていた。この記事を当時公開していたら「まとめ掲示板」なんかで利用されそう(前例あり)だったので今日までお蔵入りにしていたのでした
前例記事リンク⇒「Observer:System Redux」 吹き替えに一般人を起用した愚行。すぐさま炎上した期待作の愚痴レビュー
本作は長崎弁に長けたホラー愛好者であれば楽しめるゲームです。いっぽう、九州の方言は何もわからず「ゲームはストーリー重視」ならこの記事がお役に立つかもしれない
映画『遊星からの物体X』&ラヴクラフト『宇宙からの色』 / 『異次元の色彩』好きにも推せます
ネタバレ注意
「みじょか」とは?気になって調べようとするも会話はすすむ
筆者はゲームパスでプレイ。全体の雰囲気よく細部の作りこみに見入っていたのですが、率直な感想は「サブスクで遊べてよかった。定価で買っていたら文句を言っていただろうな」です。以下理由を述べていきます
その前に…本作を軽くご紹介
舞台は1970年代スコットランド。主人公は北海に浮かぶ石油掘削施設のエンジニア「カズ」(子有り既婚)。突如激しい揺れにリグ(石油掘削施設)から北海へ落ちるも仲間に助けられる。施設は大破。通信は途絶し脱出方法も見当たらない…生き残った作業員たちと協力し未知の恐怖と戦っていく物語
日常生活をおくるうえで耳にすることがあまりない「リグ」という海上の孤島。そこが本作の舞台です。ホラーにはもってこいの密閉空間
♦リグ=海上石油プラットフォーム=石油掘削施設

映像は綺麗で雰囲気もいい。「リグ」という単語を知っていても具体的なイメージは浮かばなかったが「内部にこういう施設もあるんだ」「労働組合と会社の力関係」がこんなところにも影響を…と学習の場にもなった
プレイは10時間かからず終わる。ホラー作品であるものの「とっても怖い」わけではない。ごくまれにモンスターとエンカウントするもステルスオンリー(後述する)で切り抜けられる手軽さがウリ
♦息絶えた「クリーチャー」

制作の手間を省くためか絶命しているクリーチャーが複数存在。風景のようなものなので「あ~これは…誰かいますね」と通り過ぎて終わりです。生きてたら怖かった(笑)
この「誰か」というのが「肝」で元は人間。生前は主人公と交流していた「誰か」さん。死体の特徴や(生きていれば)会話で予想がつく
♦ゲーム序盤は彼らとの交流がはかられる。カズ=主人公

筆者は眼精疲労を起こしやすいので「特大」フォントに設定…うん、とてもいいけどちょっとでかい!
二周目は色味も弄り「ハイコントラストモード」をオン。画面の色をグレースケールに変え、仲間と敵&アイテムはカラー分けされる。インタラクト可能なものが瞬時に判別できる便利モード
インタラクトできる手紙や写真などから人物関係を把握、物語を深掘りできるつくり。施設の壁にはマップがあり部屋には表札がかかっている
亡くなった人物をメモし「リグ」で起こった出来事を想像しながら遊べばより楽しめただろうな。そういう作りをしているんだこのゲーム…(無念)
♦鍵がかかっていてもストーリーが進めば入れる部屋もある

筆者は二周目で深掘りしたいと考えていました。が実際はクリアするだけでお腹いっぱい状態。聞きなれない日本語を目で追うのに忙しく内容が頭に入ってきません。結果ストーリーが分からず楽しさゼロ
「同じ階級同士のメモ」や「家族との手紙」も方言が使われている。フワッと雰囲気だけ楽しむならいいんだけどね
♦上司の報告書なんかは標準語のこだわり…読みやすい涙

二周目はハイコントラストモードにしてたんでしょ?遊んでるじゃん?という声が聞こえてきそう。これはレビュー記事を書くためスクショを撮りに行っただけでストーリーは深堀りできていません
【正直な話】
九州に足を踏み入れたことのない筆者には時おり「長崎弁」が何を言っているのかわからずストーリーに没入できませんでした。過去記事を見ていただければわかりますが筆者は「ストーリー」性を重視しています
翻訳された長崎弁⇒理解できない!では翻訳に意味があるのか存在理由を考えてしまう。ローカライズの意味、ないんじゃない?と
ゲーム内の設定画面には英語だけで字幕「English」「English(United Kingdom)」がそれぞれ用意されています。開発国のイギリスですらこの扱いなんですよ。日本も標準語をまず用意し追加で入れられるなら「長崎弁」を導入すれば良かったのでは…
♦言語設定画面

これについて翻訳者を責めることはできません。開発側の要請があったとローカライズ担当者は言っています
改めて、なぜ”Still Wakes The Deep”は九州弁(長崎弁)なのかというと、こちらの記事に記載頂いたように、開発より「スコットランドをはじめとした地域出身の労働者の雰囲気を出してほしい」との意向があり、私がそれを最も反映できるのは地元である長崎をはじめとした九州弁だと決断したからです。
旧Twitter@Reimond1997より抜粋
直近の翻訳代表作は軽トラ爆走任侠物語『プロミス・マスコットエージェンシー』北九州弁・博多弁
シャーロックホームズのドラマ&ゲームの経験からイギリスの労働者階級って何言ってるかよく分からないんですよ…癖が強いというべきか(困惑)今作は音声が変えられないので会話は字幕に頼るしかない
日本語で例えると…長崎弁でまくし立てる主人公の字幕に「長崎弁」「標準語」2つ用意されているのが開発国の仕様です。それが日本ではなぜ労働者階級の英語音声に「長崎弁」の字幕しかないのか…英語や他の字幕をみろって?…ざわざわ
本作他の国でどのようにパブリッシングしてるのか気になりますが、面倒なので調べません!
♦重要なシーンでもこんな感じ…言葉が伝わってこない

複数翻訳がいれられないならば…「みじょか(可愛い)子ばもうけよう」このような表記なら反発はうまれにくかったんじゃないかな
プレイ中は文字を読んでいるだけでストレス。中華フォントも読みにくいしこのローカライズあまり好きではないな…という思いだけが残りました
長崎弁⇒東北や琉球のお国言葉になっても同じような感想だったでしょう。字幕が理解できない=ローカライズの意味はあるのか。あると企業が判断したからこの仕様になった。サブスクで遊んでよかったです、ホント
ローカライズ以外は不満なく遊べる
進行方向への誘導はしっかりしている
♦黄色いペイント

落ちると即死なので最下層エリアのアスレチックプレイは苦手な人は苦手…かも。道中炎が噴き出していて触れると即死!なんかは割とある
様々な死に方をするとアチーブメン解除できるので色々なところで死んでみるのも一興
♦クリア後の特典は「チャプター選択」機能あり

画像付きなのでどのポイントから再開するかわかりやすい。至れり尽くせり
「オイバ ミゴロシニ スットカ…」は標準語(東京弁?)で「オレヲ ミゴロシニ スルノカ…」…これだとなんだかパンチが足りない。方言の湿度高い感じのほうが雰囲気いい
【敵&ロード時間】
戦闘はステルス。主人公はエンジニアなのでネジ止めされている通風孔を自在に行き来できる設定。隠れながら敵をやり過ごすドキドキを味わえます。クリーチャー化すると知能が落ちるようなので難しくはありません
その辺に落ちている小物を投げ「音」で敵を誘導もできる。ペット感…(犬)
♦プレイ動画
動画①「敵の観察」>>ヒト型ではなくなっている
動画②「水中アスレチック」>>進む場所がわからず何度も溺死した場所
動画③「ホリデー」>>鼻歌からしてクリスマスなシャワーご褒美タイム
とくに②はロード画面が映っているので時間を参考にして欲しい。使用ハードは「XBOX seriesS」です
ちなみにイギリスの開発スタジオ「Chinese Room(旧Thechineseroom)」は思考実験の名称が由来で、中国人の企業というわけではありません
ストーリーは二の次で雰囲気だけ味わいたいとかアチーブメントをコンプするのが趣味、って方なら楽しめると思います
現場からは以上です!
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